昨晩は、ジャクソン・ホール会議で、FRBがタカ派姿勢を強めるとの見方で、ドル買いが拡大した。ただ、確かにFRBは利上げ姿勢を継続するとしても、経済を壊すようなペースでの利上げには懸念が残り、あまりの強気姿勢は、いずれ覆されるリスクが残ることは、留意しておきたい。
本日の経済指標としては、ユーロ圏各国と英国の8月製造業とサービス業PMIの速報値とユーロ圏8月消費者信頼感・速報値、 米国でも8月製造業・サービス業・総合PMIの速報値、8月リッチモンド連銀・製造業総合指数と7月新築住宅販売件数などが発表される。
注目は各国のPMIやユーロ圏8月消費者信頼感で、特にユーロ圏の指標が弱く、米欧の景況感格差が広がった場合、更なるユーロ売りが強まるリスクに注意しておきたい。
その他米2年物国債の入札を受けた米長期金利の動向や、昨日下げを強めたNY株価が続落するなら、リスクオフの動きは続きそうだ。
為替の戦略としては、ドル円は、ドル買いの流れに堅調が続いているが、引き続きここからの戻りを追うことは難しく、買いはあくまで押し目待ち。売りは慎重に上値を確認しながら対応したい。またその場合も、下げが甘ければ買い戻しながら対応したい。
ユーロドルは、売りが続いている。本日の経済指標次第で、突っ込み売りは避けたいが、一段下げも考慮して対応したい。買いは下げ止まりを確認して、タイト・ストップで対応。上値は1.01から1.0150は重く、もし良い結果で反発しても、売り場となりそうだ。また、ポンドドルも突っ込み売りは出来ず、一定の戻り期待がで、押し目は買っても、しっかりとストップを入れて、上値は既に1.1827-37ゾーンが抑えると重く、利食いや売り狙いとなるが、売りは1.19までの余裕を持って対応したい。
一方クロス円は、引き続き方向感が見えづらく、直近安値高値をバックに、大きめ動きがあれば逆張りで入って、軽く抜くような戦略を継続したい。