今日の裏読み、表読み

昨晩は、FRB要人のタカ派発言が続いたが、ブラード・セントルイス連銀総裁が主張する「年末までに金利を3.75%-4.00%に引き上げる必要がある」を考えると今後の3回のFOMCでは、9月に0.75%、11月に0.50%、12月に0.25%の利上げを実施しなければならない。そうなると米10年物国債利回りは、3.5%を上回ることが必須となるが、現状の債券利回りは、そういった形となっておらず、やはりこの見方は行き過ぎ感が強いことは留意しておきたい。ただ、今後3.5%を超えるなら大注意となる。その面では、来週のジャクソンホール会議は、大きな注目を集めそうだ。
 本日の経済指標としては、NZ7月貿易収支、英8月GFK消費者信頼感調査、日本の7月全国消費者物価指数、英7月小売売上高、独7月生産者物価指数、ユーロ圏6月経常収支、加6月小売売上高などが発表される。
 今夜は米国の指標発表はなく、日7月全国消費者物価指数、英7月小売売上高、独7月生産者物価指数、ユーロ圏6月経常収支、加6月小売売上高などの結果で、一定の動きを示す可能性はあるが、動意は限られそうだ。
 その他昨日のFRB要人のタカ派発言が続くか注意で、米長期金利や株価の動きに注視して対応したい。

 為替の戦略としては、ドル円は、上値は追えず、買いはあくまで押し目待ち。売りは出来れば仲値前は反発を売っても、あまり期待を持たず利が乗れば買い戻し。その後は仲値を越えるか、超えないか見て対応となるが、ともかく押し目があれば買いを考える形。ストップを134.65割れにおいて、135.00-50ゾーンが買い狙い。売りは136.27の日足の雲の上限を睨んで売場探しとなることから、ストップは136.50越えなどで対応したい。 
 ユーロドルは、想定以上に下げたが、一定の下値を見ていると考えており、ここからは、パリティ割れをストップに、慎重に押し目買い狙い。ただ、上値は1.0123-150ゾーンが抑えると重く、売り場探しで、このストップは1.0203越え。またポンドドルも突っ込み売りは出来ず、1.20から1.2050ゾーンは売り場探しで、ストップは1.2080越え。ターゲットは現状の安値維持では買い戻し。また買いは1.1890割れをストップに検討するか、1.18割れなら慎重に押し目を待って買いを狙いたい。
一方クロス円は、引き続き方向感が見えづらいが、直近安値高値をバックに逆張りとなるか、様子見ならこれをブレイクしてから逆張り場を探すのも一考となる。