今週は、水曜日の米小売売上高やFOMC議事録を睨んだ展開。引き続き9月の利上げが、0.50%なのか、0.75%となるのか市場はこういった思惑で右往左往しそうだ。
本日の経済指標としては、 日本の4-6月四半期実質GDP・一次速報、6月鉱工業生産・確報値と設備稼働率、中国では7月住宅価格指数、7月小売売上高・鉱工業生産・固定資産投資、独7月卸売物価指数、スイス7月生産者輸入価格、加6月製造業出荷・卸売売上高、米国では、8月NY連銀製造業景気指数とNAHB住宅市場指数などが発表される。
日本のGDPに関しては、弱い結果が想定されるが、日本の指標で相場が動くことは稀であり、影響は見えない見通し。また、中国の指標も弱い結果がリスクだが、直近では関心度が低下しており、中国株を除くと為替市場の反応は薄そうだ。
一方米国ではリセッション懸念が指摘される中、弱い結果が見えた場合、米長期金利の上値を押さえそうだ。
要人発言としては、ウォラーFRB理事の発言機会があるが、9月の利上げに関して、自身の見通しを話す可能性があるが、米物価指数の落ち着きを受けて、現状のタカ派トーンに変化が見えるか注目となりそう。
その他、本日は米国債の償還日であり、5-10日要因もあるが、仲値やロンドンフィキシングでの一定のドル売り圧力となる可能性に留意しておきたい。
為替の戦略としては、ドル円は、東京時間は5-10日で仲値に向けて早期は押し目を買っても、しっかりと上昇では利食いや売り狙い。その後は仲値を越えていけるか、超えないか見て方向感を決定する形となりそう。ただ、直近レンジの139.39-130.41の半値134.90は、今後も大きな注目で、ドル円が反発しても、これが上値を抑えるなら、買いは危険となることは、留意しておきたい。
ユーロドルは、一時の買戻しも一定の調整を経て、若干レンジ的な動きに突入しそう。上値は1.0369をストップに、1.03前後からは売り場探し。一方下値は、金曜日の安値1.0238が維持されると買い戻しや買いも、割れるなら1.02前後から買い下がって、ストップは1.0123割れなどで対応したい。またポンドドルも同様だが、若干ユーロより弱めが想定され、1.2278-94ゾーンをストップに、売場探し。ターゲットは1.2100が維持されると買い戻し。割れても1.20ミドル近辺から利食いや買い場探しとなる。
一方クロス円は、まちまちの展開で、ユーロ円やポンド円は逆張り的な戦略。オセアニアの上昇は追いかけることは出来ず、深押しがあれば買いも、慎重に高値を見極めることが出来れば、売りも検討したい。