本日の裏読み、表読み

経済指標としては、NZ第1四半期製造業売上高、日本の5月国内企業物価指数、中国5月消費者・生産者物価指数と5月人民元建て融資残高、加第1四半期設備稼働率と5月雇用統計、米国では、5月消費者物価指数と6月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値などが発表される。
 注目としては、普段あまり影響はないが、日本の5月国内企業物価指数などが強い結果となった場合、円に一定の買い戻しが出るか、またカナダ雇用統計は、強い結果が相場を支えるか注目した。一方今夜の最大の焦点は、米5月消費者物価指数となるが、直近ではインフレの落ち着きが示唆されているが、こういった内容を裏付けることとなるのか、また結果を受けて、米長期金利に低下圧力がかかるのか注目となる。その場合株価や円に買い戻しが入る見通しだが、逆となれば大きなリスクオフの動きも出易いことは、留意して対応したい。
 その他週末のフランス国民議会の下院選挙は、第1回目投票となることもあって、あまり影響は見えないが、週末のポジション調整の動きも注目しておきたい。
本日の為替の戦略としては、昨晩は、円の全面安に一時利食いが強まったが、ドル円は、ドル買い相場に再度上値を目指す引けとなっている。若干手を出しづらい状況だが、本日は5-10日ということもあって、早期には思惑的な円売りが出て来るかもしれない。ただ、仲値では、案外売りも出るレベル感であることから、早期はあくまで押し目があれば慎重に買っても、仲値に向けては利食い、またその後も仲値が上値を抑えると売りも検討したいが、引き続き下げが甘ければ、買い戻しを優先した。一方海外では、米CPI次第だが、135円トライがあるのか注目されるが、そこは一旦売ってみたい。
ユーロドルは、ECB理事会を受けて、事実売りの展開。ただ引き続き総じて下値は見ている感じもあって、ここからの下げは買い場探し。ただ上値も重くなることで、1.07を前に上げ渋りではしっかりと利食いや売り狙いとなる。またポンドドルは、1.2430から1.2667での動きが続いている。特にポンドを積極的に動かず材料も見えず、押し目は1.2430をバックに買い場探し。ただ、上値は1.26が押さえると弱く、利食いや売り場探しとなる。
一方クロス円は、流石に利食いが出ているが、若干中途半端。このレベルで買うのは避けておきたい。買いはあくまで更なる押し目待ち。一方直近高値をバックに反発では売場探しとなる。