昨晩の海外

昨晩の海外市場は、ECB理事会の結果や軟調な欧米株価を受けて、リスクオフ的にドル買いが優勢となった。米週間新規失業保険申請件数は、3週間ぶりに悪化、予想を下回ったが影響は限定され、米10年物国債利回りは、3.073%から3.022%で高止まったこともドルを支えた。
 注目のECB理事会では、7月1日付けで資産購入プログラムの終了を決定。7月会合で25BPの利上げの意向が示された。また9月会合については中期的なインフレ見通し次第、その後も緩やかだが段階的な追加利上げが適切とされた。また、ラガルドECB総裁の記者会見も、期待されていたほどのタカ派的とならず、ユーロに利食い売りが強まった。
 ドル円は、大きな売り材料が見えないが、利食いが優勢となり133.19まで下落後、124.45まで再反発、ユーロドルは、1.0774を高値に1.0614まで下落、ポンドドルも1.2559から1.2488まで売りに押された。
 一方クロス円はまちまちの展開。ユーロ円は144.09まで反発後、142.34まで売りに押され、ポンド円は、166.70から168.62まで反発、オージー円は95.32、NZD円は85.73、カナダ円は105.71までじり安となった。