昨晩の海外

金曜日の海外市場は、予想を上回る米5月雇用統計を受けて、ドル買い、円売りが優勢となった。ただ、その後発表された5月ISM非製造業指数と総合指数は、予想を下回ったが悪影響はみえていない。また、5月非農業部門雇用者数は、+39.0万人と予想の+32.5万人を上回ったが、失業率は予想を下回り前回同じ3.6%に留まり、総じて平均時給なども強い結果となっておらず、それほど強い結果ではないが、米10年物国債利回りが、前日より高い2.986%まで上昇後も高止まりが続き、ドル円相場を支えた。尚メスター・クリーブランド連銀総裁が「インフレ低下しなければ、9月会合でも0.50%の利上げを支持。インフレ低下の証拠あれば0.25%の利上げを支持」との考えを示したが、影響は限られた。
 ドル円は、130.98まで上昇、ユーロドルは、予想を下回る5月ユーロ圏サービス業PMI・改定値や4月小売売上高もあって、1.0704まで一時売りに押され、ポンドドルは、1.2492までじり安となった。
 一方クロス円は、NY株価3指数が軟調となるも、リスオフの動きにつながらず、ユーロ円が140.37、カナダ円は104.12と今年の高値を更新、ポンド円は164.11まで一時上昇、オージー円は94.56、NZD円は85.83まで値を上げるも、高値を維持できていない。