今日の裏読み、表読み

本日の経済指標としては、NZと豪州の貿易収支、スイス5月消費者物価指数、ユーロ圏4月卸売物価指数、米国では5月ADP全米雇用報告と週間新規失業保険申請件数などが発表される。焦点は、週末の米5月雇用統計を控えて、米5月ADP全米雇用報告と週間新規失業保険申請件数となる。結果の強弱次第となるが、昨日の5月ISM製造業指数が強く、ベージュブックの悲観的な見解を無視して、米長期金利が上昇を強めているだけに、弱い結果が見えた場合、巻き戻しの動きが強まる可能性に注意して対応したい。
 イベントとしては、再び上昇を強めている原油価格を睨んで、OPECプラス閣僚級会合に注目が集まる。一部石油生産協定からロシアを一時除外する案が検討されているとの報道が出ており、この点が事実となるのか大きな焦点。もし、ロシアを協定から除外するとサウジアラビアやアラブ首長国連邦が、生産目標達成に向け増産に動くことも可能となるようで、その場合原油価格を押し下げ、一部資源国通貨の売り要因となる可能性に留意しておきたい。
その他では、ロンドン市場が、珍しく4連休となる。参加者の減少からロンドン時間の動きが緩慢となるかだが、あまり影響は無さそう。ただ、ポンドに関しては、投機的に、荒れた動きとなる可能性があるかもしれない。
 本日の為替の戦略としては、ドル円は、昨日は大失敗だが、本日も懲りずに、2番天井期待から130.00-50ゾーンは売り狙いで、ただ、押しが甘ければ買い戻しながら対応となる。
ユーロドルやポンドドルは、若干ベンチャーかもしれないが、ここから下値では、2番底を狙って買い下がってみるが、吹けば利食いや売りながら対応。一方クロス円は、引き続きまちまちの展開だが、ユーロ円やポンド円は逆張り、オセアニア・資源国通貨のクロス円は、慎重に売り場を探したい。