昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米5月製造業PMI・改定値が予想を下回ったが、5月ISM製造業景気指数が強い結果となったことで、米10年物国債利回りが、2.951%まで上昇、ドル買いが優勢となった。NY株価3指数は、揃って続落となったがリスクオフの動きは広がっていない。またNY午後に発表されたベージュブックでは、「4地区で成長のペースが前期から鈍化、8地区は将来の成長に対する期待が低下、3地区は特に不況についての懸念を表明した」とされたが、悪影響はみえなかった。
 ドル円は130.19までじり高となり、ユーロドルは、ホルツマン・オーストリア中銀総裁が「新たなインフレの記録は50BPの利上げの必要性を支持している」と発言したことで、1.0739まで反発後、1.0627まで下落、ポンドドルも1.2459まで売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円が138.97から138.20、ポンド円は162.63から161.97まで売りに押されたが、オージー円は93.63、NZD円が84.65まで値を上げ、カナダ円は、カナダ銀行が政策金利を0.50%引き上げ、声明で「インフレの上昇が定着するリスクが高まっている。金利をさらに引き上げる必要がある」としたことで103.11まで上昇した。