今日の裏読み、表読み

本日は休暇明けでNY市場が戻って来ること、材料も多く月末のフローも出て来ることで、相場が荒れた展開となるか注意して対応したい。
経済指標としては、NZでは、4月住宅建設許可件数と5月ANZ企業信頼感・自社業績予想指数、日本では、4失業率・有効求人倍率と鉱工業生産・速報値、豪州では、第1四半期経常収支、4月民間住宅着工許可件数と住宅ローン、中国の5月国家統計局製造業と非製造業PMI、ユーロ圏では、仏ユーロ圏5月消費者物価指数・速報値と仏第1四半期GDP・速報値、加第1四半期と月次GDP、米国では、第1四半期と3月の住宅価格指数、3月S&P/ケース・シラー住宅価格指数、5月シカゴ購買部協会景気指数とコンファレンス・ボードの消費者信頼感指数などが発表される。
個別の指標の強弱で相場が一定の動きを示すと見られるが、注目しては中国のPMIはロックダウンの影響で相当悪い結果となっても、既に上海のロックダウンの解除が決定しており、相場の反応は限られる見通し。またユーロ圏の指標は、既に7月の金融正常化が織り込まれており、インフレの強い結果も大きな影響とはなりづらい。
一方米国では、6月7月の利上げが織り込まれているが、直近米指標に弱い結果が見えており、今週のISM指数や雇用統計の発表を前に、弱い結果が米長期金利の押し下げにつながるか注目したい。
その他では、日銀が6月分の国債買い入れ日程を公表するが、既に現状レベルでの無制限買い入れの継続が示されており、サプライズが無ければ影響は見えず、EU臨時首脳会議では、ウクライナ情勢を睨んで、各国の調整が難航している。この点ではユーロ相場に良い影響を与えない見通し。一方バイデン大統領とパウエルFRB議長の会談が予定されている。話が聞こえて来るかは不透明だが、引き続き強いインフレ抑制の姿勢が示されるだろうが、こちらも織り込み以上の反応はなさそうだ。
一方株価面では、MSCIのリバランスもあるが、先週下げ止まりを見せた株価が、単なるあや戻しなのか、注目して対応となるが、フロー的には、米国債の償還・利払いが予定されており、東京仲値やロンドン・フィキシングでのドル売り要因となる可能性に留意して対応したい。
本日の為替の戦略としては、ドル円は、月末で仲値に向けて、一定の輸入決済が入る可能性に注目となるが、直近仲値では売りも出てきていることは注意。早期は押し目買いから入っても、しっかりと反発では利食いや売りを狙いたい。またその後は、仲値を越える動きが出るか、下回ったレベルで推移するか注目して、超える動きなら強く、抑えられるなら弱いと見て戦略を検討したい。
ユーロドルは、思ったより底堅い動きとなっている。月末の買い戻しがありそうで、早期は押し目を拾っても、1.08前後はテクニカル的にも一旦上値を抑えられる位置になり易く、あくまでフィキシング絡み、こいうった位置まで上昇を強めるなら利食いや売りを狙いたい。またポンドドルも堅調な買い戻しが優勢となっているが、月末に向けて、対ユーロでの売りが出易く、上値を追う状況とは見えない。更なる上昇では売場探しから、買いは、しっかりと押し目を確認してから対応したい。 
一方クロス円は、株価次第となるが、総じて底堅い展開が見えて、押し目は買っても、ここからの反発ではしっかりと利食いながら売り場も慎重に探していきたい。