今日の裏読み、表読み

昨晩は、株価の反発を受けて、リスク・オフの動きに巻き戻しが優勢となった。
 株価面では、神経質な展開が続いており、本日も株価や米長期金利の動向で、一喜一憂の展開となりそうだ。
円絡みでは、本日日銀金融政策の決定会合が最大の焦点となる。市場の一部に、物価見通しを引き上げることが想定されているが、それでも日本の物価が2%を超えることは難しく、恐らく日銀は現状の低金利政策やYCCを維持する見通しで、これが一時的な円売りを誘う可能性が残っている。ただ、一定の織り込みもあって、その後は、本邦のGWを前に、ポジション調整の円の買い戻しも出易いことは、留意しておきたい。
その他経済指標としては、独消費者物価指数、米国では、第1四半期GDPと週間新規失業保険申請件数が焦点となる。ドイツのインフレは高止まり、米GDPなどは良好な結果が想定されるが、影響は限られる見通しだが、ただ、本日は7年物国債入札が実施されることもあって、米長期金利の動向次第で、ドルの動きは決まりそうだ。
為替の戦略としては、昨日のドル円は、想定以上の戻しとなったが、一旦上値つきの可能性が残っており、あまり追いかけて買う気はしない。129円方向への反発は売って、下げが甘ければ買い戻しながら対応したい。一方下値は126.98-03を割れるまでは崩れず、押し目は買いも、逆に反発が鈍ければ利食いながらの対応となる。 
ユーロドルやポンドドルは、じり安の動きが続いている。あくまで追いかけて売るのは得策ではなく、ベンチャー気味には買いから入って、しっかりと戻りが鈍ければ、利食いや売り狙いとなる。また、クロス円は、引き続き上値つきは顕著だと思うので、ドル円の動きに準じて、突っ込み売りは避けなければならないが、大きめの戻りでは売り狙いで臨みたい。