今日の裏読み、表読み

昨日は、一旦高値をつけたドル円が、揉み合い気味の展開。今日は週末もあって、円にポジション調整の利食いが強まる可能性が残っていることは、留意して対応したい。
経済指標としては、日本の3月全国消費者物価指数、英3月小売売上高、英ユーロ圏米の4月製造業とサービス業PMI・速報値、加2月小売売上高と3月生産者物価指数などが発表される。
注目としては、まず普段はほとんど材料とならない日本の全国消費者物価指数で、日銀が0.25%で10年物国債利回りの上昇を抑える中、強い結果が市場の催促的に動きを見せるか注目したい。また欧米のPMIは、欧州とユーロ圏の景況感格差が見えると、ユーロ相場の圧迫要因となるかもしれない。
また、週末の仏大統領・決戦投票では、昨日の世論調査でもマクロン大統領の優勢が見えており、マクロン大統領が勝利すれば、来週週初はユーロに買い戻しが入り易い。少なくとも短期張りなら、ユーロショートで週末を迎えるのは避けておきたい。
為替の戦略としては、ドル円では、引き続き早朝買って、9時に利食いや売り、その後の下げでは、仲値に向けて買い下がって、仲値で利食いのパターンを継続。仲値後は、仲値が上値を抑えると売り、超えるなら買いで、様子を見ながら対応。午後はロンドン勢の状況次第だが、恐らく買い上げることが多く、この時点での売りポジションは閉じておいて、動向を見る形で、その後は米長期金利とにらめっこしながら対応したい。
ユーロドルは、昨日一定の上値つきが見えているが、引き続き下値は1.07ミドル・レベルが支えており、押し目は買い狙いから、上値は1.0860-00ゾーンでは利食や売り場探し。またポンドドルも1.30から1.31の逆張りを継続したい。