昨日は、ドル円相場が20年ぶりの水準をつけるも、米長期金利が、米国の物価指数の発表を受けて上げ渋りを見せたことで、一旦上値つきとなっている。今後も円の軟調が続くとしても、米ドルの一定の材料が出尽くしたこと、また週末はイースター休暇が控えており、ポジション調整の利食いが出る可能性は留意しておきたい。
本日は、ECB理事会が焦点となるが、現状政策金利や資産買い入れなどの変更はないとしても、ウクライナ情勢を受けたインフレの高まりから、将来的な利上げを含めて、タカ派的な見解が示されそうで、ユーロの買い戻しが続くか注目したい。
経済指標としては、豪州の雇用統計、米国では小売売上高や週間新規失業保険申請件数、やミシガン大消費者信頼感指数などが発表される。特に米国では、既にインフレ指標が発表されており、影響は限られそうだが、物価の上昇を受けて、小売売上高などが低迷すると米長期金利の押し下げにつながるか注意しておきたい。
為替の戦略としては、ドル円は重要な月足のネック・ラインを越える動きとなっているが、その後の下げを見えると若干不透明感が残りそう。126円が上値を抑える展開となるか注目されるが、抑えられるなら125-126円レンジ程度で落ち着きを見せるか注目して対応したい。ともかく早期は、昨晩の戻り安値125.37を睨んで買いから入って、反発が126円方向で抑えられると利食いや売りで、売りは昨日の126.32をストップに対応したい。尚余談だが、直近午前9時前後に毎日一定の売りが出るようで、その後仲値に向けて買われる傾向があるようだ。そうなると短期張りとしては、朝方の上昇は売ってみて、その後の押しで買って、仲値で利食いは一定のワークする可能性に注目したい。
ユーロドルは、どうにか今年の安値1.0806が守られた。今夜はECB理事会もあって、早期はショート・カバーが続きそうで、押し目買いから入って、ECB理事会やラガルド総裁の発言で、吹いたら利食いや売り狙い。ポンドドルは、1.30割れが維持されており、1.3020レベルが守られると押し目買い。上値は1.3120が押さえるようなら売りから入る形も、このレンジで逆張り。ただ早期に1.3120を越えるなら、1.32へ向けて順張りも考慮しておきたい。