昨晩の海外

昨晩の海外市場は、ウクライナとロシアの停戦協議後、ロシア代表団が「同国が求めるウクライナの軍事的中立化をめぐって進展があった」として、「キエフと北部チェルニヒウへの攻撃を「劇的に減らす」と表明、ウクライナのゼレンスキー大統領が、「今回の停戦協議に向けて中立化について話し合う用意がある」とし、停戦への期待感から欧米株価が好感する動きとなったことや原油価格の下落を受けて、リスクオンの動きが広がった。
 今後ウクライナ側が、ロシア側に提出した「中立、非同盟化や非核保有国としての地位の維持への意思表明と、すべての種類の大量破壊兵器の生産・配備を拒否すること、領土内に外国軍を駐留させない考え」を記した書面を、プーチン大統領に提示して結果を仰ぐ模様。プーチン大統領が、これを受け入れれば、文書の調印式と同時にゼレンスキー氏とロシアのプーチン大統領の首脳会談が行われる可能性もあるとされている。ただ、未だプーチン大統領が、これを受け入るかは不透明であることは、留意しておかなければならない。
 ドル円は、米10年物国債利回りが2.282%まで低下したこともあって、123.81から121.9まで一時下落、ユーロドルは、1.0975から1.1137まで反発、ポンドドルは、対ユーロでの売りが抑え、1.3051から1.3160で上下の動きに留まった。尚ユーロポンドは、0.8482まで上昇した。
 一方クロス円は、ユーロ円が137.31まで一時反発、ポンド円は162.62から160.26まで売りに押され、オージー円は、93.02から91.45、NZD円は85.52から84.28、カナダ円は99.23から97.59まで下落した。