昨晩の海外

昨晩の海外市場は、FOMCを控えて神経質な展開も、荒れた株価を受けて、リスクオフ気味の相場展開が続いた。欧州株はプラス圏で引けるも、米株では、NYダウが820ドル越えの下落から、ダウ構成企業の好決算で一時プラス圏を回復するも、ナスダックが一時2.6%安と結局3指数とも反落して引けた。
 米経済指標としては、1月リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を下回るも、11月住宅価格指数とS&P/ケース・シラー住宅価格指数、コンファレンスボードの1月消費者信頼感指数が予想を上回り、総じて影響は限定された。また、米10年物国債利回りは1.797%から1.728%で静かな展開が続き、為替市場の反応は限られた。
 ウクライナに関しては、クレムリンが「ウクライナに関する米国の行動が緊張を高め、ロシアは非常に懸念している」、トラス英外相が「ロシアがウクライナを攻撃した場合は、ロシア経済に大打撃になるだろう」、バイデン大統領が「米軍をウクライナに投入する意図はない」との発言が出ているが、相場に大きな影響は見えていない。 
 ドル円は、114.16まで上昇後113.78まで調整、ユーロドルは、独1月ifo企業景況感指数が予想を上回ったが1.1263まで下落後、1.1307まで反発、ポンドドルは、1.3437から1.3519まで買い戻された。
 一方クロス円では、ユーロ円は128.83から128.25まで下落後、これを下値に反発、ポンド円が153.12から154.02まで反発、オージー円は81.05を安値に81.68、NZD円も75.80から76.32、カナダ円は89.82から90.43値を回復した。