昨晩の海外市場は、今週の各国金融政策決定会合を控えて、ポジション調整のドルの買い戻しが優勢となった。米11月卸売物価指は、前月比0.8%、前年同月比で9.6%と予想の0.5%や9.2%を大幅に上回り、2010以来の高水準となり、米10年物国債利回りが1.42%から1.470%まで一時反発したこともドルを支えた。
ドル円は、113.43を安値に113.76まで反発、ユーロドルは、ウクライナ情勢に対する懸念から対クロスでの売りが強まり1.1324から1.1255までじり安、ポンドドルは、改善を見せた11月雇用統計を受けて1.3198から1.3257まで反発後もこのレンジで推移した。またユーロポンドは0.8511まで下落した。
一方クロス円は、欧州株式指数が揃って5日続落、FOMCの結果発表を控えて、NY株価3指数も軟調となったこともあって、ユーロ円が128.56から128.01まで下落、ポンド円は150.60まで反発、オージー円が81.16の戻り高値から80.70まで再下落、NZD円も76.91から76.60、カナダ円は88.85から88.37まで売りに押された。