金曜日の海外市場は、注目のカンザス連銀シンポジウムにおけるパウエルFRB議長の講演を前に、FRB要人から次々とタカ派発言が伝わったことで、一時ドル買いが出るも、パウエルFRB議長は、「年内のテーパリング開始が適切になり得る」と述べる一方、「テーパリングは利上げ時期を示す直接的なシグナルではない」、「足もとのインフレ上昇は、一時的なものである可能性」と従来の見方を繰り返したことで、当面は緩和的な金融環境が続くとの見方から、米長期金利が低下、株高をともなってリスクオンの流れで終了した。
尚、米10年物国債利回りは、1.358%から1.307%まで低下、米経済指標としては、7月個人所得やPCEデフレーターが予想を上回ったが、個人消費支出は予想から変化はなく、8月ミシガン大消費者信頼感指数の確報値が、予想を下回ったが、影響は限定された。
ドル円は、110.27を高値に109.78まで下落、ユーロドルが、1.3735から1.1802、ポンドドルは、1.3702から1.3781まで反発した。
一方クロス円では、ユーロ円が129.75、ポンド円は151.53、オージー円は80.36、NZD円は77.08、カナダ円は87.20まで上昇した。