昨晩の海外市場は、堅調に反発を続ける株価や商品価格を背景に、リスクオフ相場に巻き戻しが続いた。米経済指標としては、8月製造業、サービス業と総合PMIが予想を下回ったが、7月中古住宅販売件数が予想を上回り、相場の反応は限られた。米株価は、ファイザーの新型コロナワクチンが正式に承認されたこともあって、ナスダックが史上高値を更新するなど、3指数そろってプラス圏で引けた。
ドル円は、米10年物国債利回りが、1.283%まで上昇したことで110.15まで値を上げた後は、一転利回りが1.252%まで低下したことで、109.65まで売りに押された。ユーロドルは、独ユーロ圏8月製造業・サービス業PMIが、まちまちとなり影響が限定されて1.1750まで反発した。ただ、ユーロ圏8月消費者信頼感指数の速報値が、予想を下回ったが売りは限定されている。また、ポンドドルもまちまちのPMIに、1.3733まで買い戻された。
一方クロス円では、ユーロ円が129.14、ポンド円は150.77まで一時反発、オージー円が79.20、NZD円は75.75、カナダ円は86.77までじり高となった。