昨晩の海外市場は、米6月ADP全米雇用報告において、非農業部門雇用者数が+69.2万人と予想の+60万人を上回ったことや5月住宅販売保留指数が予想より強い結果となったこと、月末・半期末のフィキシングに絡んだフローもあって、ドルの買い戻しが優勢となった。ただ、6月シカゴ購買部協会景気指数は、予想を下回っており、米10年物国債利回りは、1.485%から1.436%のレンジ推移に留っている。また、NY株式市場では、S&Pが5日連続で史上高値を更新、ダウがプラス圏で引けるも、ナスダックが軟調な展開となり、カプラン・ダラス連銀総裁が、「テーパリングが早いほど、後で柔軟性が高まる」と発言したが、総じて為替市場の反応は見えなかった。
ドル円は111.12まで上昇、ユーロドルは、ユーロ圏6月消費者物価指数・速報値が、予想から変化がなく、1.1845まで売り込まれ、ポンドドルもホールデン英MPC委員が、
「量的緩和については、早急な検討と行動が必要」と発言したが、金利面での思惑は高まらず、」1.3799まで下落した。
一方クロス円では、ユーロ円が131.28を安値に131.78まで反発、ポンド円は152.67から153.65、オージー円は82.82から83.36、NZD円は77.07から78.66まで上昇、カナダ円は、予想を上回る加4月GDPもあって88.91から89.74まで買い戻された。