金曜日の海外市場は、注目の米4月雇用統計において、非農業部門雇用者数が、+26.6万人と市場予想の+97.8万人を大幅に下回り、失業率も予想より弱い結果となったことで、米長期金利が一時急低下、ドルが全面的に売られる展開となった。米10年物国債利回りは、一時1.484%まで低下も、その後1.584%まで反発したが、ドルの買い戻しにつながっていない。NY株価は、米雇用統計発表直後こそ売り込まれたが、弱い結果を受けて、FRBが、早期に出口戦略を開始するとの見方が後退したことで、強い上昇となり、為替市場でもリスク志向の動きを強めた。尚、イエレン財務長官が「2021年から22年は強力な経済を実現できると確信」、「来年には経済的完全雇用に達すると確信」と発言したが、影響は見えなかった。
ドル円は、109.29を高値に108.34まで一時下落、ユーロドルは、ECB高官の早期テーパリングを示唆する発言もあって、1.2171までじり高、ポンドドルも1.4006まで上昇した。
一方クロス円では、ユーロ円は132.18、ポンド円は152.12、オージー円は85.32、NZD円は79.20まで上昇、カナダ円は、予想を下回る加4月雇用統計を受けて89.08まで一時売りに押された。