昨晩の海外市場は、揉み合い気味ながら、ドルが堅調な推移となった。米10年物国債利回りは、1.65%まで一時上昇も、5年物国債入札が無難に終わったことで、1.60%台まで下落、NY株価3指数は、前日の安値から反転上昇でスタートしたが、その後値を消しマイナス圏に転落して引けた。また、米2月耐久財受注額は、2月の寒波の影響で予想より一転弱い結果、3月製造業・サービス業PMIは、予想を上回ったが、相場への影響は限られた。その他ホワイトハウスが、バイデン大統領が、30日に訪問予定のピッツバーグで数兆ドル規模のインフラ投資計画を発表すると表明したが、影響は見られなかった。
ドル円は、108.96まで反発、ユーロドルは、欧州圏の製造業・サービス業PMI・速報値が予想を大幅に上回る強い結果となったが、IFOがドイツの2021年の成長率見通しを引き下げたこともあり1.1810まで下落、ポンドドルは1.3674から1.3734で揉み合いとなった。
一方クロス円は、アジア時間の安値から総じて反発も株価の調整に沿って利食いが優先で引けた。ユーロ円は128.29から128.86、ポンド円は148.53から149.45、オージー円は82.29から83.05、NZD円は75.64から76.07で上下、カナダ円は、エジプトのスエズ運河で座礁した大型コンテナ船が航路を塞いでおり、原油運搬に支障が出るとの見方が広がり、原油相場が大幅反発したことで86.10から86.82まで一時反発した。