昨晩の海外

昨晩の海外市場は、軟調な株価を受けて、ドルや円が堅調な推移となった。注目の米2年物国債入札が、良好な倍率となったことで、米10年物国債利回りは、1.66%台から1.61%台まで低下したが、株価を支えることはなく、イエレン財務長官が、「税制の変更を検討する予定」、パウエルFRB議長が、「一部の資産価格はやや高い」と議会証言で述べたことなどから、NYダウが374ドル安、ナスダック指数も175ポイント安まで売りに押された。また米経済指標としては、2月新築住宅販売件数が予想を下回ったが、3月リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を上回り、影響は限定された。
 ドル円は、108.41を安値に108.76まで反発、ユーロドルは、新型コロナウイルスの再拡大が懸念され、1.1842まで下落、ポンドドルは、英失業率が予想を下回ったが好感する動きは見えず、1.3741まで売りに押された。 
 一方クロス円では、ユーロ円は128.60まで下落、ポンド円は149.09まで下落後、149.97まで反発したが、その後再度売りに押され、オージー円が82.74、NZD円は75.93、カナダ円は86.08まで下落後、86.84まで一時反発したが、上値を抑えられた。