昨晩の海外市場は、FOMCの長期低金利維持の姿勢にも、米長期金利が上昇を強めたことで、ドル買いが優勢となった。米10年物国債利回りは、1.754%まで一時上昇後、米3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想を上回るも、週間失業保険継続受給者数や2月景気先行指標総合指数が予想を下回ったことで、上げ渋った。またNYダウは212高から184ドル安まで下落、ナスダック指数は400ポイントを超える大幅な下落となった。
ドル円は、東京時間の日経新聞の報道を受けてつけた安値108.63から109.30まで反発後、108.82まで調整、ユーロドルは、1.1906まで下落、ポンドドルは、英MPCが政策の現状維持を発表、議事要旨で「債券買い入れのペースを遅くする柔軟性を備えていることを想定し続けている」と示されたが、影響は薄く1.3898まで一時下落した。
一方クロス円では、軟調な株価を受けて、総じて利食いが強まった。ユーロ円が129.59、ポンド円は151.46、オージー円は84.36、NZD円は77.93まで売りに押され、カナダ円は。原油先物が一時5%超の急落となったことで、86.90まで下落した。