昨晩の海外市場は、堅調な株価を受けてドルが軟調な展開も、米週間新規失業保険申請件数、1月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や12月住宅着工件数が予想より良好な内容となったことが、ドルの下値を支えた。イエレン次期財務長官は、「為替操作の問題はバイデン大統領とともに取り組む」、「対中関税については同盟国の意見を聞かずに変更することはない」、ペロシ米下院議長は、「バイデン新米政権の大規模な追加経済対策案について、2月第1週の採決を目指す」と発言したが影響は見えていない。
ドル円は、103.33を安値に103.66まで一時反発、ユーロドルは、ECB理事会で政策金利が据え置かれ、ラガルドECB総裁が、「不確実性は依然として高い」としながらも、「見通しの下振れリスクは以前よりも顕著ではなくなった」とタカ派発言をしたことで、1.2173の日中高値まで上昇後、「ECBは為替レートを非常に注意深く見守っている」との発言を受けて1.2136まで売りに押された。また、ポンドドルは、1.3746まで上昇後1.3709と高値圏で揉み合いとなった。
一方クロス円では、ユーロ円が125.97、ポンド円が142.23まで反発、オージー円は80.51から80.20、NZD円は74.71から74.36で小動き、カナダ円は81.88から82.22で上下した。