昨晩の海外

昨晩の海外市場もドルの軟調が続いた。追加経済対策が今週中にも合意に至るとの見方や昨日のFOMCで、金融緩和策が長期に渡ると再確認されたことが好感され、米株価3指数が、そろって史上高値を更新したことも、リスクオンの動きにつながった。米経済指標としては、週間新規失業保険申請件数や12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想より弱い結果となったが、11月住宅着工件数・建設許可件数が予想を上回ったことで、相場の反応は限定された。
ドル円は、一時102.88まで下落、ユーロドルは、マクロン大統領が新型コロナウイルスで陽性と大統領府が発表したことが一時上値を抑えたが、フォンデアライエンEU委員長が、「EU内における新型コロナウイルスワクチンの接種を今月27日に開始する」と発表したことなどが好感され1.2271まで上昇、ポンドドルも1.3225まで上昇したが、その後フォンデアライエン欧州委員長が「英離脱交渉では、大きな相違が残存」、ジョンソン首相が「EUが立場を変えない限り合意なしの可能性が非常に高い」と発言したことが上値を抑えた。
一方クロス円では、ユーロ円が126.52、ポンド円は140.46まで値を上げたが、オージー円は78.83から78.44、NZD円は73.91から73.65、カナダ円は80.94まで利食いに押された。