昨晩の海外

金曜日の海外市場は、引き続き英国と欧州のFTA交渉を睨んで、ポンドが荒れた展開を続けた。13日までに決断を下すとされているが、フォンデアライエン欧州委員長が「英国との通商合意の可能性は低い」、ジョンソン首相は「合意無き離脱の可能性は非常に高い」、コンテ伊首相は「EUは英国との通商交渉において、公正な競争環境で譲歩できない」と述べたことで、ポンドドルは1.3135まで下落後、週末を控えたショートカバーで、1.3256まで買い戻された。ユーロドルは、ビルロワドガロー仏中銀総裁が「ユーロ相場動向を警戒している」と発言したことが重しとなり、1.2138から1.2105で揉み合いを続け、ドル円は、104.15を戻り高値に、103.82まで売りに押された。尚、米11月卸売物価指数が予想よりも若干弱く、12月ミシガン大消費者信頼感指数の速報値は、予想を上回ったことで影響は限られた。
一方クロス円では、ユーロ円が125.79までじり安、ポンド円は、136.80まで一時値を下げ、オージー円が78.20、NZD円が73.54、カナダ円は81.30まで売りに押された。