昨晩の海外市場は、株価の動きに揺れる展開が続いた。NYダウは一時352ドル高まで上昇し、リスク回避の動きに巻き戻しが強まったが、NY午後には、中国に追加関税するとの話が伝わり、ダウが566ドル安まで急落、円やドル買いを再び強める形で引けた。経済指標としては、米9月PCEコアデフレーターが、市場予想をやや上回ったが影響は限定された。 ドル円は、米長期金利の反発もあり112.56まで上昇したが、株価の下落を受けて112.19まで売りに押され、ユーロドルは、1.1361から1.1416まで反発後、メルケル独首相が「次回のCDU党首選に再出馬せず、首相を務めるのは2021年の任期満了まで」と表明したことが上値を押さえ、ポンドドルは1.2854へ反発後、英政府が2019年のGDP見通しを上方修正したが、下値を支えられず1.2793まで下落を拡大した。 一方クロス円では、ユーロ円が127.25から128.24まで反発、ポンド円が143.35から144.42まで反発後売りに押され、オージー円は79.77を高値に79.11、NZD円が73.61から73.19、カナダ円が85.90から85.32まで売りに押された。