昨晩の海外

 昨晩の海外市場は、ドルの売り戻しが優勢で引けた。米8月卸売物価指数が、コア指数ともに予想を大きく下回る結果だったことや米国が中国に新たな貿易交渉を提案するとの一部報道を受けて、NYダウが170ドル近い上昇となり、リスク回避の巻き戻しとなったが、アップルの新製品発表後、NYダウが下落に転じたことが相場の重しとなった。実際NY終盤に、クドローNEC委員長が「米国は中国に貿易交渉を提案」、「米財務長官が貿易問題で中国に接触」との発言が聞こえている。  ポンドドルは、ユンケル欧州委員長が「メイ英首相のブレグジット案を歓迎」と発言したことで、1.2980の安値から1.3079まで上昇、ユーロドルも1.1650まで一時値を上げ、ドル円は、反発を111.46に限定して111.12まで売りに押された。  一方クロス円では、ユーロ円が129.81、ポンド円は145.68、オージー円が80.02、NZD円が73.15まで値を上げ、カナダ円は、原油価格の上昇やグアハルド・メキシコ経済相が「米国とカナダがNAFTA合意に達する可能性は高い」と述べたことで、85.81まで一時上昇した。