ポンド円-2023年相場予想と戦略-

【英中銀・日銀の金融性正常化と日本の国際収支

※本記事は2021年12月末時点に作成しております。文中の内容は作成時点の情報に基づくものとなっております。

【2022年のポンド円相場を振り返って】

 2022年のポンド円相場は、円安が下値を支えるも、英国の政治や経済の問題、英中銀のインフレ対応が出遅れ気味となったことで、高値圏を維持するも上下に荒れた展開に終始しました。

 年初はNY株が史上高値を更新するなどリスクオン・ムードでスタートしましたが、突然ともいえるロシアのウクライナ侵攻が、大きなショックを巻き起こし、西側先進諸国がロシアに対する経済制裁を次々と実施しました。結果、大口の資源供給国であるロシアからの供給が滞るとの見方で原油や天然ガス価格が高騰、英国でも物価上昇が顕著となったことで、英中銀が利上げを継続的に実施しました。ただ、英中銀の利上げによって、英経済がスタフグレーションに陥るとの見方が強く、ポンド円相場は150.98まで一時売りに押されました。しかし、その後3月にFOMCがゼロ金利政策を解除し、2018年12月以来の利上げスタンスに突入したことを受けて、ドル円相場が130円台まで急上昇し、ポンド円も168.44まで上昇しました。その後、英統一選挙で保守党が大幅に議席を失ったことで、155.59まで下落しました。また安倍首相の襲撃事件を受けて、一時的なリスクオフの動きもあって、夏場は揉み合い気味の展開に留まりました。

 ただ、英国のジョンソン首相が、新型コロナウィルスの厳しい規制が続く中、首相官邸などでパーティーが繰り返されていた問題に加え、与党幹部が性的なスキャンダルで辞任、二転三転する首相の対応が不誠実との反発が強まり、辞任に追い込まれました。またこれに代わった新たなトラス首相が大幅な減税策を打ち出したことで、英財政赤字の懸念が高まりポンド相場が急落。ポンドドル相場が、歴史的な安値1.0350まで下落する流れでポンド円相場も年初来安値となる148.86まで一時急落しました。一応この動きもトラス首相が早々と辞任を表明、新たに首相となったスナク首相が、緊縮財政を打ち出したことで落ち着きを見せました。一方、日銀が強力な金融緩和スタンスの維持を表明したことで、ドル円相場の上昇が続き、10月21日には一時151.95の高値をつけたことで、ポンド円相場も172.13の年初来高値を示現しました。しかしながら、これも急速に拡大する円安に警戒感を強めていた財務省が、異例となる海外市場での円買い介入や早朝からの連続円買い介入を実施するなど、強力に円安をけん制する姿を示したことで、ドル円相場上げ渋りを見せました。加えて、暗号資産取引所のFTXがチャプター11を申請したことで、仮想通貨相場が暴落的な下げを演じ、株価も大きく調整を強めたことでポンド円もリスクオフ的に上げ渋る展開になりました。また、本年最後の日銀金融政策決定会合において、YCC政策よる10年物国債変動幅の拡大を発表したことが、大きなサプライズとなり、ポンド円相場は調整的な展開で2022年の取引を終了しようとしています。  

【2023年の主な材料】

 以下が現在、判明している来年のイベントや材料です。注目度の高いものは太字で表示しています。ただ、あくまで予定で、変更されることがあります。

 リポートの作成時点では、情報量が少ないのは残念ですが、2022年は、米国の中間選挙を始め、欧州や日本の選挙、中国の共産党大会など大きなイベントがありましたが、2023年は材料の少ない年となりそうです。
ウクライナ情勢を除くと、英国に関しては、特別なことはありませんが、今年は政治で相場が荒れたこともあって、スナク政権の景気対策と英中銀のインフレ退治が功を奏すのかが大きな焦点となります。また、スタージョ・ン・スコットランド首相が、2023年10月に、スコットランド独立を問う2度目の住民投票を実施すると表明していましたが、イギリスの最高裁判所が、「北部スコットランドの自治政府がイギリス政府の同意を得ずに独立の是非を問う住民投票は実施できない」との判断を下しており、実施は難しくなっています。ただ、スタージョン首相は「スコットランドの人々が意思を表明できる民主的な別の手段を見つけなければならない」と述べていて、引き続き独立の道を模索する考えを示しています。2023年は難しいとしても、一応この問題が度々市場の話題となる可能性は残っていることは注意しておきましょう。
 その他これは余談ですが、一部に年後半に、「ブレグジットの再投票」が実施されるとの噂が出ているようです。信憑性は薄いと思いますが、EUに復帰を望む声が残っているようで、もしこれが実現身を帯びて来るようなことがあれば、またポンド相場が大波乱となることは、留意しておきましょう。

【2023年の注目点】

 2022年の相場環境を踏まえて、2023年のポンド円相場の注目点をまとめてみました。
 
・ 英中銀の金融正常化
・ 日本の政策スタンスに変化はあるのか?
・ ウクライナ情勢

〇 英中銀の金融正常化

 ロシアのウクライナ侵攻を受けて、原油・資源価格の上昇が、穀物価格の上昇にまで波及して、英国でも物価の上昇が強まっています。

 一応英中銀は、2021年12月にそれまでの低金利政策を解除しました。利上げをスタートしていましたが、英国の消費者物価指数は、英中銀がインフレ・ターゲットとする2%を大きく上回り、1月の時点で既に前年比5.5%まで上昇。その後も英中銀は、0.25%の利上げを4会合続け、8月と9月に0.50%、11月の会合で0.75%の利上げを実施しましたが、12月は0.50%の引き上げに留まっています。
一方で英国の消費者物価指数は、7月には10%台に乗せ、10月に入ると11.10%まで上昇しています。一応現状は更に物価が上昇を強めるかは不透明ですが、どうも英中銀の利上げペースが、景況感を重視する形で、物価上昇に追いついている感じに薄く、こういった面がポンド相場を押さえている可能性がありそうです。尚英財務省は、来年のインフレ見通しを+7.4%と見込んでいます。英国のインフレの芽は、来年も厳しい状況が続きそうです。 

 2023年も英中銀は利上げを継続する見通しですが、12月最後のMPC議事録では、1名が0.75%の利上げ、6名が0.50%、2名は据え置きに投票しています。引き続き景気配慮から、物価の上昇に対して後ろ向きが続きそうです。
それに関しては、以下の英国製造業・非製造業・建設業PMIの推移を示したチャートをご参考にしてください。
パンデミックからの立ち直りも、ロシアのウクライナ侵攻後は、サービス業はどうにか下げ止まりを見せるも、製造業や建設業のPMIは、景気の分水嶺となる「50」を割り込む展開です。英財務省は、来年の英GDP成長率の見通しを▲1.4%と予測しています。ウクライナや資源・穀物価格の動向次第ですが、2023年も英国経済は厳しい局面が続きそうです。

 以下は2023年の英中銀金融政策委員会の予定です。議事録は同時に公開されますが、英中銀の政策を見る上で、インフレ・リポートも重要ですが、毎回の議事録で発表される9名の総裁・副総裁及び委員の投票の結果もしっかりとチェックしながら、今後の英中銀の金融政策の行方を判断するのが良いでしょう。

02月02日+四半期インフレ・リポート公表
03月23日
05月11日+四半期インフレ・リポート公表
06月22日
08月03日+四半期インフレ・リポート公表
09月21日
11月02日+四半期インフレ・リポート公表
12月14日

〇 日銀の政策スタンスに変更はあるのか?

 2022年12月20日の日銀金融政策決定会合で決定した「国債買入れ額を大幅に増額しつつ、長期金利の変動幅を従来の±0.25%程度から±0.50%程度に拡大するとの措置は、市場に大きなサプライズとなりました。これ以前に黒田総裁は、「YCCの変動幅の拡大は、実質利上げになる」と話していただけに、市場は日銀のスタンスの変貌と捉えたようです。ただ、同総裁は記者会見において、「これは利上げではない」と明言しています。

 この真意は不透明ですが、直近では東京市場で、10年物国債の取引が成立しない日があったり、国債入札で応札が募集に満たない「札割れ」が発生したりと、日本の国債市場で流動性の低下が発生していました。確かに日銀が、日本国債の発行残高の半分も買ってしまっていることで、市場流動性が低下するのは必然といえますが、あくまで市場の健全な育成を司る金融当局としては、由々し難い事実であり、今回の措置はあくまで、流動性を確保するためのテクニカルな措置であったともいえそうです。そうなると日本銀行が、現在のマイナス金利政策を放棄し本当の利上げに踏み切ると考えるのは時期尚早なのかもしれません。

 一方来年4月には、黒田総裁の任期が到来します。2023年2月頃には、この候補者が絞り込まれる見通しですが、現在日銀のプリンスと呼ばれてきた雨宮正佳現副総裁と幅広い国際的人脈を持つ前副総裁の中曽宏大和総研理事長の2名が有力候補とされています。 

 過去日銀総裁人事は、財務省と日銀の出身者がたすき掛けで総裁に就く慣例がありましたが、今回の候補2名は日銀のプロパーです。黒田総裁の評価は高かったとしても、財務省畑の出身で、現実的にも異例の2期10年となる過去最長の就任期間に、インフレ目標やデフレの克服ができたとは言えません。次の日銀出身総裁に対する期待感も高まりそうです。また次の総裁には、現在行っている異例規模の国債買入や世界的に唯一マイナス金利を導入している日銀の出口戦略が、大きな課題となりそうです。新総裁就任後、本当の意味で日銀が利上げスタンスに変貌する日が訪れるかもしれません。その場合ドル円相場にも大きなインパクトを与えると思います。

 2023年は、長らく市場から全く注目を集めなかった日銀金融政策が、大きな注目となる1年となりそうです。
 以下は2023年の日銀金融政策決定会合や議事録の公表日です。しっかりと押さえておきましょう。

日銀金融政策決定会合(議事録公表日)
(01月23日)
01月17日-18日+展望リポート(03月10日)
03月09日-10日(05月08日)
04月08日:黒田総裁任期
04月27日-28日+展望リポート(06月21日)
06月15日-16日(08月02日)
07月27日-28日+展望リポート(09月27日)
09月21日-22日(3月10日)
10月30日-31日+展望リポート(12月22日)
12月18日-19日

〇 ウクライナ情勢

 2022年2月24日に、ロシアがウクライナへ侵攻。一時はロシアが圧倒的なパワーで、ウクライナを短期に制圧して侵攻を完了すると見られていましたが、欧米の多大な支援もあって、現状はウクライナが攻勢を強めています。

 2022年は、この影響で原油価格や天然ガスなどのエネルギー価格が大幅上昇、更に穀物市況の高騰につながり、世界的に物価高騰がマーケットの大きな材料となりました。 2023年には、どういった形であれ、この戦況が終息を迎えることが出来るのか大きな焦点となりますが、2021年のパンデミック・リスク、2022年はウクライナ侵攻と、2年連続で、市場の想定しない「ブラック・スワン」がマーケットに出現、市場を大混乱に招いています。そうなると2023年も3年連続で、この「ブラック・スワン」が、市場に降り立って来るのか大注意となりそうです。

 ただ、確かに「ブラック・スワン」は、誰も「想定しないリスク」のことを指していますが、ロシアの苦戦から戦術核兵器を使用する可能性が残っていることを考えると、まだまだ安心できる状況ではありません。もし大規模な戦争にまでで拡大するなら、金融市場に大激震が走るでしょう。こういったことが起こらないことを切に望みますが、その場合株価の暴落などリスクオフの動きが強まることは留意しておきましょう。

【テクニカル面】

 テクニカル面からまず、ポンド円を構成するポンドドル相場の月足をチェックしておきましょう。

 ポンドドルは、英国が国民投票で、ブレグジットを決定した2016年から売りに押されるも下値を1.1378で支え1.4337まで反発、その後パンデミックの影響で、再度1.1412まで下落後この位置を支えて反発が、最高値2.1162からのレジスタンスを越えるも1.4251で抑えられています。特にこの位置は、1.17188の高値から1.1378への下落のフィボナッチ・リトレースメント50%(将来的にもこの位置は、ポンドドルの上昇のための試金石の位置となりそうです)で抑えられていることは注目ですが、ここでしっかりとダブル・トップが形成されて、今年1.0350の歴史的な安値まで一時急落しました。

 ただ、この位置では一旦下ヒゲとなっており、下段のスロー・ストキャスティクスも売られ過ぎからそろそろゴールデン・クロスを形成しそうです。一旦下値付きの可能性が高いですが、そのためには、下値は、現状日足の90日移動平均が控える1.16台、更には1.114-1.1290の戻り安値圏、1.0924-1.1141ゾーンで支える必要がありそうです。一方上値は直近の戻り高値が1.2447までですが、この位置から1.2617-67の戻り高値を越えて、月足の窓の上限となる1.2997、つまりサイコロジカルな1.30がターゲットとなります。ただ、下落がスタートした1.3167を越えることが出来ない場合更なる上昇は厳しくなりそうです。
 従って2023年のポンドドルの想定レンジを1.1300~1.2800とします。 

 次にテクニカル面から1989年からのドル円相場の月足チャートを見てみましょう。
 1990年の160.35の高値から、2011年10月の75.31まで下落後、2022年10月には、160.35の高値と、147.66や125.86の高値を結んだレジスタンスを越えて、151.95まで急反発しました。

 特にこのチャートで注目して頂きたいのは、チャート形状から「F」の75.31をボトムとしたリバースH&Sを形成していることです。また現状は、このショルダー部分となるネック・ラインとなる「D」と「C」をクリアして、151.95の上ヒゲで、アーム部分「H」の形成を完了しています。このチャートの75.31の安値を基準に、ロールシャッハ・テストのように、左右対称を考えると次の展開は、再び「B」と同様に「I」の位置まで相場が下落する可能性があるということです。ただ、過去そこまで、チャート形状がぴったりとなるケースは、記憶にありませんので、今後の焦点は「D」と「G」のネック・ラインを維持できるのか、それとも割れる動きがあるのか、来年の相場では、大きな注目点となりそうです。

 一応このネック・ラインが維持されるなら、再度「J」を目指す可能性も残っていますが、ネック・ラインを割れて来ると特に過去の動きでは急激な円高となっており、スピードが加速する可能性に注意しましょう。

 また次のチャートは、同様なチャートから、一定の波動を見たチャートです。 
160.35の高値から75.31まで下落しましたが、波動からは第7波で一旦底値を見ているようです。この話を聞くと若干不思議に思う方もいると思います。一般的にエリオット波動からは、5つの波動とABCの上下波動で最終的に完了することが定説とされています。ただ、私の経験からは為替市場では、7波や9波で相場を完了するケースが多くあります。またこの考えを除いても、既に151.95まで上昇した相場であれば、160.35からの下落は一旦終わっているはずで、そうなると次の注目は75.31からどういった波動形成となるかです。

 ただ、その場合も①の上昇後の②波の位置が、最初の段階で①を越えておらず、不透明な感じとなっています。そのため、現在では99.02と102.59を②と②‘として勘案しています。これは次の展開を見なければなりませんが、少なくとも①の高値が、逆に下値を支えると次の第5波の上昇に迎えることができるでしょう。その場合③の151.95を越える160.35がターゲットとなります。つまり前述のリバースH&Sのケースで申し上げたネック・ラインが、こちらでも重要で、2023年の相場は、これが維持されるのか、割れるのかで相場付きが大きく変わることは留意しておいてください。

 ただ、割れる動きがあっても過去の波動の中心値(赤と青の枠の価格)の平均値が114.97となりますが、総じてこういった位置は底堅い可能性に注目しましょう。 

 以上を勘案して、ドル円の2023年の想定レンジを126.00から140.00とします。

 それでは、ポンドドルとドル円の想定レンジから作成したマトリックス・チャート(価格帯によるクロス円の位置)を見てみましょう。
 ポンドドルの想定レンジを1.1300~1.2800、ドル円を126.00~140.00としましたので、これから算出されたポンド円相場の最大想定レンジは144.64から176.64となります。ただ、少し広すぎることもあって、150.61から170.22が適当水準とします。

 それでは、最後にポンド円の月足を見てみましょう。118.85や116.85の安値から195.89まで上昇も、これをトップに再度124.85や126.52で下値を支えている展開です。総じてこの195.89を高値(B)として、118.85-116.85と163.09-156.76(A)で形成した右肩と124.85-126.52と156.62-158.23(C)で形成した左肩での一種のH&Sの形と見えます。

 ただ、現状はこのネック・ゾーンとなる総じて156.65から163.09ゾーン(肌色のゾーンで、ACの下限の平均値とBの半値位置)を越えて上昇が一時172.13まで拡大しましたが、現状は更なる展開となっていません。不透明感が残る位置ですが、加えて下段のスロー・ストキャスティクスが買われ過ぎから調整気味となっていますが、未だ方向感が見えず、ダイバージェンスの可能性も残っています。つまり、今後どちらに展開するかで、2023年の相場展開を左右しそうです。更にポンド円が上昇を強めるためには、172.13を早々と越える動きが必要で、その場合に限って175円、176.59-35、186.35-188.81からBのトップとなる195.89を目指す動きとなるでしょう。一方下値は、124.10から148.86を結んだサポートが、153円前後に位置しており、この位置から150円のサイコロジカルが維持されると堅調が想定されますが、148.86の下ヒゲや148.12の月足の窓の上限を割れると139.52-142.84の戻り安値圏がターゲットとなります。
 従って、2023年のポンド円相場の想定レンジは、マトリックス・・チャートを参考に、150.00~170.00とします。ただ、上値は175円程度の可能性も残っているかもしれません。

【予想レンジと戦略】

 以上を踏まえてポンド円相場の来年の見通しと戦略についてお話します。
 一応来年は、過去の新型コロナウィルスの感染拡大やウクライナの情勢が更に悪化しないとの前提でお話させて頂きます。

来年のポンド円の想定レンジを、150.00から170.00(175.00)としました。

基本的な考え方は、
・ファンダメンタルズ面では、日英金利差は、更に拡大する可能性が高く、この点ではポンド買いが示唆されますが、ただ、英国の景気が、はっきりとスタフグレーション状態を示す場合は注意しましょう。
・テクニカル面では、ポンドドルのモメンタムは買い、ドル円は売りとなっていることで、ポンド円自体は中立的で、大きな方向感とならない可能性があることは注意しましょう。

 こういった面を考慮すると、2023年のポンド円相場の戦略は、残念ながらはっきりとモメンタムに方向感が見えるまでは、逆張りを基本として、大きめの動きがあった場合に限って、上値は172.13をストップに、162.98-169.28ゾーンでの慎重な売場を探しましょう。下値は、158.59が維持されるとこの手前を買っても、割れるなら止める形から、理想的には、割り込んで150.00-155.00ゾーンでの買い下がりで、この場合のストップは148.86割れとします。
現状は不透明感が強いですが、あくまでこういった上下の位置をブレイクすることを確認してから、上値追いや下値追いで臨むのが良いかもしれません。 

※文章中に使用されている、高値・安値等の価格につきましては、筆者が作成に利用したデータ元の価格であり、インヴァスト証券がトライオートFXにて提示した過去の価格とは異なります。