だいまん氏8月のリアルトレード戦略

ファンダメンタルズ面からは、米国の利上げ姿勢にも関わらず、ドルが売られ、堅調な株価にも円が買われるという奇妙な展開となっていますが、私の「8月のリアル・トレード戦略」をここで、ご紹介したいと思います。

米ドル円売買戦略

まずドル円ですが、下値を108.13と108.83でダブル・ボトムをつけて反発も、上値は雲やレジスタンスを上抜けるも、これが「騙し」となり、結局114.37と114.49でダブル・トップ形成となっています。

現状下落は29日に、110.55まで値を下げていますが、丁度日足の雲の下限が110.44レベルにあって、サイコロジカルな110円を前に、終値ベースで維持できるなら直ぐに下落は拡大しない見通しです。ただ、8月はアストロ的に、重要変化日が多いことや夏季休暇で、参加者が減少することなどから、例年「変な円高」になることが多く、注意した方が良いかもしれません。

特に上値は、既に111.71-112.20の戻り高値が抑えると相当弱く、日足の雲の捩じれる8月7日以降も、この雲の上限が抑えると弱い形となります。また、112.42-112.87の戻り高値を超える動きがあっても、113-114円台は戻り売り場となりそうです。あくまで114.49や115.51の高値を超えないとドル円の本格的な上昇は難しいでしょう。

日足チャート

一方下値は、日足のスロー・ストキャスティクスに下落余地が残り、現状の雲を本格的に割れると、まず108.13-108.83で引いたサポート圏(恐らく109.25-30レベル)が視野となりますが、ここを維持すると当面ダブル・ボトムとダブル・トップの間でのレンジ相場となる見通しです。問題は、やはりこのダブル・ボトムを割れるケースですが、その場合は、トランプ・ラリーで上げた分のフィボナッチ・リトレースメントからの61.8%=107.87、76.4%=105.32が視野となりますが、この位置は過去の戻り高値圏となる2016年7月21日の高値107.50、2016年10月28日高値105.53と重なる位置(下記日足チャートの水色の部分)で、一種のネック・ラインとなっています。恐らくこういった位置は、中期的な視点で、買いの好機となると見ています。

月足チャート

一方月足からは、スロー・ストキャスティクスが未だ上を向いており、トレンド的な上昇余地を残しています。また丁度月足の窓の下限が105.55レベルにあって、日足のサポートが維持されると更に下落を拡大すると見ていません。これもこういった押し目での買いを考える要因のひとつです。

以上を踏まえて、8月のドル円の「具体的な戦略」ですが、まず、7月31日以降110円ミドルからの調整は109.90などをストップに買い。また割れても109円前半はダブル・ボトムをバックに買い直しますが、これは短期戦として7日までには、しっかりと利食います。

8月7日以降は、日足の雲の上の位置をキープできるのか、それとも抑えられるのか見てから判断します。維持できる状況なら7月31-8月7日の安値をストップに押し目買いです。逆に抑えるなら戻り売りも検討します。戻り売りのストップは112.42-112.87ゾーンとして、このターゲットも、7月31-8月7日の安値を守るなら買い戻しです。あくまで「ダブル・ボトムを割れるのかどうか」を判断しながら対応し、割れてショートの利食いが107円台でできると理想的な形となりそうです。

一方買い戦略は、秋以降の円安を期待して、少し長く持つことになりますが、個人的はアストロの重要変化日を絡めて、深押しを期待しています。107円ミドル・アッパー、105円ミドル・アッパーと下げ止まりを見ながら2段階で買い場をじっくりと探す予定です。現状その場合のターゲットは決めませんが、恐らく115円を年内に超えるは難しいかと考えています。

注意する重要経済イベント

尚、8月のアストロ的な注意日と重要なイベントは以下となりますので、トレードの参考にして頂けたら幸いです。

08月03日:NYダウ重要変化日=安倍政権・内閣改造発表

08月04日:為替重要変化日(7日まで)=米7月雇用統計発表

08月07日:日足の雲の捩じれ=JPX日経インデックス銘柄入替公表

08月08日:満月=中国7月貿易収支

08月14日:水星の逆行スタート(9月4日まで)=中国7月小売売上高・鉱工業生産・固定資産投資発表

08月18日:為替・日経平均重要変化日(21日まで)、NYダウ重要変化日(19日まで)

08月21日:アストロ:皆既日食

08月24日:カンザス連銀主催経済シンポジウム(26日まで)

08月25日:アストロ=土星の逆行終了

08月30日:米第2四半期GDP・改定値発表

 

豪ドル米ドル売買戦略

次に私が注目している通貨ペアは、オージードルです。 既にドル安相場の中、ある程度上昇していますが、狙いは「オージードルの押し目買い」です。

月足チャート

根拠としては、下の月足チャートを見て頂けると分かると思いますが、オージードル相場は、矢印のところのように、何故か7月に大きく相場が転換することが多いようです。豪州は7月から新年度の会計がスタートしますが、これと関係があるのかもしれません。

また、A、Bの期間のように、2年程度揉み合い相場を経るとブレイクの後、相場が大きく変化して、3000BP近く相場が動いています。

現在はCの状況ですが、0.68から0.79レンジの「2年間の揉み合い」からブレイクをスタートしているようです。豪州中銀は、更に政策金利を引き下げる可能性は低く、「この動き」を期待したオージードルの押し目買いは面白そうです。ただ、ポジションとしては、相当長く持つことになりますので、あくまで慎重に押し目買いスタンスを維持するつもりです。ターゲットは、3000BPは、難しいとしても、月足のレジスタンスからは、0.9000ぐらいは期待しています。最低でも0.8500ぐらいは欲しいところです。

日足チャート

一方日足チャートからは、サポートなる0.7500に限りなく近いレベルがあれば買い狙いです。既に一部買っていますが、小口で良いので買い下がりながら、ストップを0.7145割れに置くか、思い切って0.6828の最安値をストップにして検討してみたいと思います。

 

※2017年7月30日執筆