金曜日の海外市場は、米2月個人消費支出のデフレーターが総合・コアともに市場予想を下回り、一時ドル売りが出るも、月末・四半期末のドル買いフローが優勢で週末の取引を終了した。米株価3指数は、堅調に上昇したが、リスクオンのドル売りは見えなかった。また、米10年物国債利回りは、3.585%から3.513%での小動きに終始し、影響は限られた。なお、ウィリアムズNY連銀総裁は「金融政策は経済データに基づいて決定する」、「インフレは和らいだが、依然として目標の2%を大きく上回っている」などと述べたが、相場の反応は見えなかった。
ドル円は、アジアの高値を上回る133.59まで一時上昇も、132.62まで売りに押され、ユーロドルは、ユーロ圏3月消費者物価指数・速報値が予想を下回ったこともあって、1.0837まで下落、ポンドドルも1.2325まで売りに押された。
一方クロス円は、全くリスクオンの買いは見えず、総じて週末を控えた利食いが優勢となった。ユーロ円が143.89、ポンド円は163.63、オージー円は88.63、NZD円は82.92まで下落、カナダ円は、加3月月次GDPが予想を上回ったことで、98.48まで反発後97.98まで値を下げた。