昨晩の海外市場は、米6月シカゴ購買部協会景気指数が、予想を下回ったことで一時ドル売りとなるも、ロンドン・フィキシングに向けたドル買いが下値を支えたが、米10年物国債利回りが、4.291%から4.222%までじりじり低下、総じてドルは軟調な推移に終わった。なお、ボスティック・アトランタ連銀総裁の「今年1回、来年3回の利下げを予想」、ベッセント財務長官の「今後数週間から数カ月かけて、FRB議長の後任について検討」、「7月9日の関税期限に向けて、貿易協定が相次いで締結されるだろう」、デギンドスECB副総裁の「不確実性があるため、あらゆる金利の選択肢を残しておく必要」、「不確実性や混乱の中でも、市場は楽観的」、トランプ大統領の「トランプ政権は、アメリカの消費者にとってコストを大幅に削減した」、「イランの核施設を完全に破壊して以来、イランとは話さえしていない」、「日本はコメ不足も、アメリカのコメを買おうとしない」などの発言が伝わった。
ドル円は、143.78から144.51まで反発後143.97まで下落、ユーロドルは、独6月消費者物価指数が強かったことで、1.1751から1.1708まで下落後1.1784まで反発、ポンドドルは、1.3741から1.3674まで売りに押された後1.3732まで再反発した。
一方クロス円では、ユーロ円は168.71まで下落後169.87、ポンド円も197.22から198.02まで反発、オージー円は94.00から94.90、NZD円は87.30から87.90まで反発、カナダ円は、カナダ政府が、「デジタルサービス課税の撤回」を発表、貿易交渉を再開することで一致したことで、105.24から105.95まで買い戻された。