昨晩の海外(2025/06/12)

昨晩の海外市場は、トランプ大統領が「中国との取引が成立した」、「レアアースは中国から前倒しで供給される」と発言したことで、一時ドル買いを強めるも、中国の追加関税が5月の水準で据え置かれたこと、米5月消費者物価指数が、前月比・前年比ともに予想を下回ったことで、米10年物国債利回りが、10年債の入札の好調、5月財政収支の赤字縮小もあって4.506%から4.406%まで急落、一転ドル売りが優勢となった。また「米国務省は中東駐留職員の退去を承認した」との一部報道を受けて、NY株価3指数が下落に転じたことで、リスクオフの展開。尚ベッセント財務長官の「物価上昇抑制はトランプ政権の政策によるものと評価」、「米政権はドルの準備通貨としての地位維持にコミット」、ラトニック商務長官の「関税水準は変更されない」、「中国は常に輸出規制の撤廃を望んでいる」、「中国との関係は良好だ」、トランプ大統領の「(CPIの結果を受けて)素晴らしい数字だ。FRBは1%利上げすべきだ」との発言が伝わっている。
 ドル円は、145.46まで上昇後144.33まで下落、ユーロドルは1.1500、ポンドドルは、1.3567まで上昇した。
 一方クロス円では、ユーロ円が166.42まで上昇後165.71まで利食いに押され、ポンド円は196.24から195.54で上下、オージー円は94.73から93.89、NZD円は87.75から87.07、カナダ円は106.32から105.69まで売りに押された。