昨晩の海外市場は、主だった米経済指標の発表のない中、揉み合い気味の展開。米10年物国債利回りは、4.430%から4.521%まで上昇、NY株価3指数は軟調な展開も影響は限られた。尚ピル英中銀MPC委員の「金利は低すぎる水準で横ばいとなっており、今後は慎重な利下げが必要」、クノット・オランダ中銀総裁の「6月の利下げが必要かどうか判断するには、中期的なインフレ見通しが不透明すぎる」、ウンシュ・ベルギー中銀総裁の「市場の金利見通しは妥当」、ムサレム・セントルイス連銀総裁は「関税はインフレに対して、一時的だけでなく永続的な影響も与える可能性がある」、ボスティック・アトランタ連銀総裁の「米経済活動は減速するだろうが、それがどのように展開するかは予想が難しい」、「米国の関税水準は依然として高いため、何が起こるか予測するのは困難」などの発言が伝わっている。
ドル円は、G7での日米財務相協議に対する警戒感から144.10まで下落後、144.97まで一時反発、ユーロドルは、ユーロ圏5月消費者信頼感速報値が予想を若干上回ったが、1.1278から1.1224で揉み合い、ポンドドルも1.3395から1.3334で上下した。
一方クロス円では、ユーロ円は162.42まで下落後163.16まで反発、ポンド円も195.92から193.72まで値を戻し、オージー円は92.50から93.00、NZD円は85.33から85.74で推移、カナダ円は、加4月消費者物価指数が強い結果となり103.40から104.10まで一時反発した。