昨晩の海外市場は、米4月景気先行指標総合指数が、市場予想通りの結果に留まり相場の反応は限られたが、米10年物国債利回りは、4.564%まで上昇後4.445%まで低下、ムーディーズの格下げの影響が限定されたことで、NY株価3指数が反発も、リスクオンの動きは限られた。また、米露首脳会談後では、プーチン露大統領の「ウクライナとの覚書に停戦条件も盛り込む、特定の合意が成立すれば停戦は可能だ」、トランプ大統領の「ロシアとウクライナは停戦に向け交渉を始める」との発言が伝わったが、具体的な成果が見えず、反応は限られた。その他ボスティック・アトランタ連銀総裁は「米国債格下げは経済全体に波及効果をもたらす可能性」、ハセット米国家経済会議委員長は「米国債は世界で最も安全な投資先」、ウィリアムズNY連銀総裁は「世界の投資家は依然として米国を投資先と見なしている」、ジェファーソンFRB副議長は「関税がFRBの責務に与える影響が最重要」などと述べている。
ドル円は、144.67から145.22で揉み合い、ユーロドルは、1.1288まで反発後1.1224まで売りに押され、ポンドドルも1.3404から1.3345まで利食いに押された。
一方クロス円では、ユーロ円は163.38までまで反発後162.84、ポンド円も194.06から193.46まで利食いの押され、オージー円は93.69、NZD円は85.97まで反発、カナダ円は103.76から104.14で上下した。