昨晩の海外(2025/05/14)

  昨晩の海外市場は、米4月消費者物価指数が予想より弱かったことを受けて、ドル売りが優勢となった。米10年物国債利回りは、4.429%から4.505まで上昇したが、ドルを支えることはなかった。またサウジアラビアが、トランプ大統領の訪問に合わせて、米国に6000億ドル規模の投資を発表、NY株価3指数はまちまちの展開となったが、影響は限られた。
 ドル円は、147.38まで下落、ユーロドルは、ユーロ圏独5月ZEW景況感指数が大きく上昇したこともあって、1.1192まで反発、ポンドドルも1.3309まで買い戻された。尚グリア通商代表部代表が「世界共通の10%関税は貿易赤字削減への強力なインセンティブとなる」、ビルロワドガロー仏中銀総裁が「夏までに追加利下げの可能性」、トランプ大統領が「FRBは欧州や中国のように利下げをする必要ある」と発言している。
 一方クロス円は総じて堅調を維持した。ユーロ円は165.21まで反発後164.88に下落を限定、ポンド円は196.39まで上昇、オージー円は95.65、NZD円は87.73まで値を上げたが、カナダ円は105.96から105.48の上下の動きに留まった。