昨晩の海外市場は、米中の共同声明で、両国が関税を115%引き下げると発表したことで、株価が大きく反発、リスクオンの展開となった。ただ、一応90日間の延期であり、まだまだ予断は許さない。また米10年物国債利回りが4.479%まで上昇しドル買いをサポートした。ただ、ベッセント財務長官は「対中関税が10%未満になるのは考え難い」、「いつでも4月2日のレベル、つまり中国に対する54%の関税に戻すことができる」と発言している。その他、トランプ大統領は「中国は非金融障壁の全面撤廃に同意した」、「対中関税を145%に戻すことはない」、「明日、処方薬と医薬品の価格を最大80%下げ目指す 大統領令にきょう署名する」と発言している。
ドル円は、148.65まで急反発、ユーロドルは1.1065まで下落、ポンドドルは、1.3140まで下落後、反発が1.3215に限定された。尚ロンバルデリ英中銀副総裁は「緩やかで慎重な利下げアプローチを継続するのが賢明 」、グリーン英中銀MPC委員が「ディスインフレが進行中」、テイラー英中銀MPC委員は「貿易問題が進展すれば利下げを再考する可能性」と発言している。
一方クロス円では、ユーロ円は164.92、ポンド円は195.81、オージー円は94.93まで反発後94.26まで利食いに押され、NZD円も87.24から86.79、カナダ円は106.26まで反発後、105.68に下落を限定した。