昨晩の海外市場は、米週間新規失業保険申請件数が、予想より弱い結果となったことで、米10年物国債利回りが4.127%まで低下も、その後発表された4月ISM製造業景況指数が、48.7と予想の48.0を上回ったことで、4.241%まで上昇しドル買いが優勢。また、日銀の追加利上げ思惑が大幅に後退したこと、NY株式3指数が堅調に上昇を続けたこと、リスクオン的に円が全面安となった。尚ウォルツ大統領補佐官やイーロン・マスク氏の辞任の見通しが報じられ、ベッセント財務長官は、「中国との関税合戦では段階的な緩和が必要」、「我々の政策は、インフレを鎮静化させる」、ハセット米国家経済会議委員長は「関税に関する何らかのニュースが本日中にあるだろう」、「中国との通商交渉は順調に進んでいる」と述べている。
ドル円は、日銀の展望リポーで、経済やインフレ見通しが引き下げられたこともあって、145.73までじり安、ユーロドルは、1.1341から1.1266、ポンドドルは、1.3346から1.3260まで売りに押された。
一方クロス円では、ユーロ円が164.45、ポンド円は193.47、オージー円は93.06、NZD円は86.10、カナダ円は105.29まで値を上げた。