昨晩の海外市場は、米週間新規失業保険申請件数は予想と変わらず、3月耐久財受注額が予想より強い結果も、輸送機を除くと弱い結果、3月中古住宅販売件数が予想を下回り、一時ドル売りを強めるも、大きな流となっていない。また中国外務省が「中国と米国はまだ関税について協議していない。必要であれば関税戦争も辞さない」と発表したことで、一時売り込まれたNY株価3指数が、下落してスタートするも、香港の信報財經新聞が「トランプ政権、中国製の一部自動車部品の関税緩和を検討」と報じ、トランプ大統領が「我々は中国と会談している。今朝会談した」としたことで買い戻しが優勢で引けている。米10年物国債利回りは、4.371%から4.305%まで低下した。尚ハマック・クリーブランド連銀総裁が「5月FOMCでの利下げ検討は時期尚早。6月FOMCでは、明白で説得力のあるデータが確認できれば利下げの可能性」、ウォラーFRB理事が「関税の物価への影響は一時的になると強く確信」、「FRBは政策決定にあたりデータを注視も、政策対応の遅れにつながるリスクをもたらす」などと述べている。
ドル円は、142.28まで下落後142.83に反発を限定、ユーロドルは、独4月ifo企業景況感指数が予想を上回ったこともあり1.1394まで反発後、レーン・フィンランド中央銀行総裁が「ECBは大幅な利下げの可能性を排除すべきでない」との発言もあって1.1347まで下落したが、その後1.1398まで反発、ポンドドルは、ベイリー英中銀総裁が「英経済にリセッションは迫っていない」との発言もあって、1.3282から1.3345までじり高となった。
一方クロス円では、ユーロ円は161.86まで下落後162.47まで反発、ポンド円が189.32から190.28、オージー円は90.81から91.42、NZD円は85.02から85.52まで反発、カナダ円は103.10から102.57で上下の動きとなった。