金曜日の海外市場は、主だった米経済指標の発表のない中、一部通信社が「仏政府は欧州連合に対して、米国による関税政策に対抗する最も強力な措置の適用を検討するよう求めている」と報じられたこともあり、株価が調整を強めたことでリスク回避の動きが優勢となったが、トランプ大統領が「4月2日に相互関税を発動する」との方針を維持するも、「関税には柔軟性がある」と述べたことで、株価が反発、リスク回避に巻き戻しが優勢で引ける形となった。米10年物国債利回りは、4.256%から4.202%で揉み合いに留まり影響は限られた。尚ウィリアムズNY連銀総裁は「現在の緩やかな引き締め政策は完全に適切」、「現在、経済と政策には多くの不確実性がある」と述べている。
ドル円は、149.66を高値に148.59まで一時売りに押され、ユーロドルは、弱いユーロ圏3月消費者信頼感・速報値もあって、1.0861から1.0797まで売りに押され、ポンドドルも1.2956から1.2888まで下落した。
一方クロス円では、ユーロ円が162.14を高値に160.75、ポンド円は193.60から192.02、オージー円は94.22から93.15、NZD円は86.15から85.21、カナダ円は104.51から103.48まで値を下げた。