昨晩の海外(2024/03/09)

金曜日の海外市場は、米2月雇用統計で非農業部門雇用者数が、前月比+27.5万人と予想の+20.0万人増を上回ったことが、前月が+35.3万人から+22.9万人に大幅に下方修正されたこと、失業率が3.9%と予想より上ぶれ、平均時給が弱い内容となったことなどから、ドル売りが優勢となった。米10年物国債利回りは、4.096%4.042%まで低下も、更に拡大していない。尚グールズビー・シカゴ連銀総裁は、「今年はインフレ率の低下に伴って、制限的な金利が緩和されると予想」と述べている。
 ドル円は、東京時間夕刻の「日銀は、18-19日の決定会合で、マイナス金利解除に傾く政策委員が増えている」、「日銀は国債買い入れ規模を示す新たな量的金融政策の枠組みを検討」との観測報道もあって、146.49まで下落後、147.26まで反発、ユーロドルは、ナーゲル独連銀総裁が「6月の利下げはデータ次第となる」、ビルロワドガロー仏中銀総裁は「ECBは4月、6月に利下げの公算が非常に高い」、シムカス・リトアニア中銀総裁は「6月の利下げはかなり可能性が高い」と述べたが、1.0891まで反発も、「依然として4月利下げ開始を主張する一部当局者の支持を得るために、7月に2回目の利下げを行うという案も浮上している」との報道が上値を抑え、ポンドドルも1.2894まで一時値を上げたが、その後は利食いに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円が160.62まで値を下げ、ポンド円は、188.39から189.50で上下、オージー円が97.38、NZD円は90.72、カナダ円は108.95まで売りに押さえれた。