昨晩の海外市場は、米週間新規失業保険申請件数が、予想より強い結果となり、一時ドル買いを強めるも、前日のCPIに続いて、6月卸売物価指数が、予想を下回ったことを受けて米金利が低下、一転ドル売りを強めることとなった。米10年物国債利回りは、3.758%まで低下した。米株価3指数は、4日続投となり、これもリスクオンのドル売りに繋がった。尚、タカ派で有名なセントルイス連銀のブラード総裁が8月に退任すると発表したこともドル売りを後押しした。一方デイリー・サンフランシスコ連銀総裁は、「今週のインフレに関するニュースは確かに良いニュースだ」としながらも、「インフレに関して勝利を宣言できると言うには時期尚早」と述べている。
ドル円は、138.95まで反発後、137.92まで下落、ユーロドルは、6月15日分の欧州中央銀行・議事録で「高インフレがより持続するリスクを考慮して金利を50ベーシスポイント引き上げることを支持する意見もあった」と示されたこともあり1.1223まで上昇、ポンドドルも1.3141まで値を上げた。
一方クロス円では、ユーロ円は154.08から155.13、ポンド円は179.88から181.47まで上昇、オージー円は95.32、NZD円は88.35まで値を上げたが、カナダ円は105.50から105.01で上下の動きに留まった。