昨晩の海外(2023/07/11)

昨晩の海外市場は、大きな材料に薄い中、米5月卸売売上高が悪化したこと、NY連銀の6月調査で、1年後の期待インフレ率が、3.8%と前回の4.1%低下と発表、米10年物国債利回りが、4.090%から3.986%まで低下。米物価指数の発表を控えたポジション調整もあって、ドル売りが優勢となった。尚バーFRB副議長、メスター・クリーブランド連銀総裁やデイリー・サンフランシスコ連銀総裁は、更なる利上げの必要性を支持した一方、ボスティック・アトランタ連銀総裁が、追加利上げに否定的な見解を示し、NY株価3指数は反発したが、総じて影響は限られた。
 ドル円は、141.28までじり安、ユーロドルは、独長期金利の上昇もあって、1.0944から1.1000まで反発、ポンドドも、ベイリー英中銀総裁が、「賃金と物価の上昇が依然として早すぎる」、「これまでの引き締めの一部はまだ英国に影響を与えていない」と述べたこともあり、1.2751を安値に1.2868まで値を上げた。
 一方クロス円では、ユーロ円は155.33、ポンド円は181.10、オージー円は94.12、NZD円は87.66、カナダ円は106.49まで下落した。