昨晩の海外(2023/06/29)

昨晩の海外市場では、ECBフォーラムの討論会において、パウエルFRB議長が「あと2回の利上げが多数派」、「連続利上げの可能性を選択肢から排除せず」と述べたこともあって、ドルが堅調な推移となった。米10年物国債利回りは、3.725%から3.764%で推移、NY株価3指数は、まちまちの展開となり、総じて影響は限られた。
 ドル円は、植田日銀総裁が「基調的なインフレは目標を下回っている」、「インフレ率が2024年に再び加速することが合理的に確信できれば、日銀が金融政策を転換する十分な理由になる」と述べたことが、年内に政策転換はないとの見方につながり、144.62まで一時上昇、ユーロドルは、ラガルドECB総裁が「基本シナリオ通りなら、7月に利上げする可能性が高い」と述べたが、一定の織り込みもあって1.0897まで下落、ポンドドルも、ベイリー英中銀総裁が、「データはインフレが持続する兆しを示唆」と述べるも、1.2607まで売りに押された。 
 一方クロス円では、ユーロ円は157.23、ポンド円は182.15、オージー円は95.33、NZD円は87.61、カナダ円は108.62まで値を下げた。