昨晩の海外(2023/06/17)

金曜日の海外市場は、日銀金融政策決定会合で、強力な緩和姿勢が維持されたことで、円売りが続いた。また米6月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値が予想より強い結果となるも、期待インフレ率は1年先が3.3%と前月の4.2%から大幅に低下も、米10年物国債利回りが、3.719%から3.806%で高止まりしたことで、ドル売りの影響は限られた。NY株価3指数は、3連休を控えて反落したが、リスクオフの動きは広がっていない。また、米財務省が外国為替政策報告書で、為替操作の可能性を検証する「監視リスト」から日本を除外、不当な為替操作を実施したとして制裁の対象になる「為替操作国」の認定の発表はなかったが、相場に影響は見えていない。尚ウォラーFRB理事が「インフレ低下に向けた進展は遅く、幾分の追加引き締めが必要となる可能性」、バーキン・リッチモンド連銀総裁が「インフレ鈍化がなければ、さらなる利上げを容認」、グールスビー・シカゴ連銀総裁は、「利上げの一時停止を偵察任務と考えている」と述べた。
 ドル円は141.92までじり高となり、ユーロドルは、ユーロ圏5月消費者物価指数・改定値が前回や予想と変化はなく、1.0971を高値に1.0918まで利食いに押され、ポンドドルは、対ユーロでの買いに1.2849まで反発、ユーロポンドは0.8522まで下落した。
一方クロス円では、ユーロ円は155.23、ポンド円は182.06、オージー円は97.58、NZD円は88.58、カナダ円は107.67まで値を上げた。