昨晩の海外(2023/05/24)

昨晩の海外市場は、日経平均株価が高値更新後、経済産業省が、半導体製造装置の輸出規制を7月23日から強化するとの報道を受けて急落、NY株価3指数も米債務上限問題の決着が難航しており軟調な動きとなったことで、リスクオンの動きに巻き戻しが優勢となった。米5月製造業PMIの速報値は予想を下回った一方、サービス業PMIが予想を上回り、5月米リッチモンド連銀製造業景気指数は予想より弱い内容となったが、4月新築住宅販売件数が予想より強い結果となり、強弱入り混じったことで相場への影響は限られたが、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が「インフレ率が高止まりした場合、追加利上げが必要となる可能性」と発言したことで米長期金利が上昇し、ドル相場を支えた。
 ドル円は、日経平均株価の下落を受けて138.24まで下落後、米10年物国債利回りが3.761%まで上昇したことで、138.91まで高値を更新も上値は抑えられ、ユーロドルは、独・ユーロ圏5月製造業PMIの速報値は予想を下回った一方、サービス業PMIが予想を上回り、揉み合い気味も1.0762までじり安となり、ポンドドルは、英5月製造業PMI・速報値が予想を下回り、ベイリー英中銀総裁が「利上げのピークに近づいている」と述べたことで、1.2372まで下落後1.2435まで反発したが、このレンジの推移に留まった。
 一方クロス円では、ユーロ円は149.11までじり安、ポンド円は171.29から172.40で上下、オージー円は91.47、NZD円は86.41まで利食いに押され、カナダ円は102.17から102.90で上下した。