昨晩の海外(2023/05/12)

昨晩の海外市場は、米4月卸売物価指数が、前月比・前年比とも予想を下回り、週間新規失業保険申請件数が予想よりも大きく悪化したことで、米10年物国債利回りが3.349%まで低下、米地銀のパックウェスト・バンコープの株価が、大幅な預金流出を受けて急落したことで、米債務上限問題に加え米金融システム不安が再燃したことで、リスクオフの動きが強まった。一応「米国連邦預金保険公社が、預金保険基金に関する発表を本日行う予定」との一部報道は出ているが、影響は限られた。
 ドル円は、134.84から133.75まで一時下落後、134.59まで反発、ユーロドルは、1.0900まで下落、ポンドドルは、英中銀が予想通り政策金利発表を0.25%引き上げたが、ベイリー英中銀総裁が、追加利上げの余地を残すも「利上げを一時停止できる時期に近づいている」と発言したこともあって、1.2497まで売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円は146.13、ポンド円は167.84、オージー円は89.80、NZD円は84.49、カナダ円は99.37まで下落、また南アランド円は、「米国は南アがロシアへ兵器を供給していると非難」との一部報道を受けて、6.92まで売り込まれた。