昨晩は、リスクオンの展開。ただ、中東情勢は不透明感が強く、この動きは楽観的過ぎる。追いかけるのは避けておきたい。
本日の金融政策としては、今週の皮切りとして日銀金融政策決定会合の政策金利が公表される。恐らく据え置きであり、これ自体は織り込みの範囲だが、中東情勢の不透明感も加わり、植田日銀総裁の記者会見と合わせて、利上げを急がない姿勢が示されると円売りをフォローしそうだ。
経済指標としては、NZ5月食品価格指数、独ユーロ圏6月ZEW景況感調査、米国では、5月小売売上高、5月輸入輸出物価指数、5月鉱工業生産・設備稼働率・製造業生産、4月企業在庫や6月NAHB住宅市場指数などが発表される。
注目としては、独ユーロ圏6月ZEW景況感調査や米5月小売売上高となるが、強弱次第で一定の影響を見せても、米FOMCを控えており、総じて反応は限られそう。ただ、先週の米物価指数が落ち着いた結果であったことで市場はインフレ懸念を減退させているが、もし米5月輸入物価指数が強い結果を示した場合に、トランプ関税の影響を改めて意識することになりそうだ。
また、G7が開催されている。元来トランプ関税の影響やウクライナ情勢などが焦点となるところだが、イスラエルのイラン攻撃から状況は更に混迷している。トランプ大統領の参加もあって、G7で共同声明などが発表されることはなく、それ自体は大きく影響を与えることはなさそう。ただ、市場に失望の動きはありそうだ。
戦略としては、ドル円は、139.89まで下値を拡大もこれを維持する形。上値は、145.47-61を前に上げ渋りでは、買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて146.28-36、147.13-67、148.28-48、149.15-25、150.49、151.21越えをストップに順次売り場探し。下値は、143.65の維持では売りは利食いで、買っても割れるなら止めて142.80、142.37-53、141.97-13、141円、139.88割れをストップに買い下がりとなる。
ユーロドルは、1.1631まで上値を拡大も、上値追いは厳しい。上値は1.1631が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.1700や1.1750、1.18などの順次サイコロジカル、1.1876、1.1909、1.2042越えをストップに売場探し。下値は1.1489が維持されると売りは利食い優先、買っても割れるなら止めて1.14ミドル、1.1405、1.1357-73、1.1313、1.1210、1.1131-57、1.1065、1.0923、1.0889割れをストップに順次買い場探し。
ポンドドルは、1.3623まで直近高値を更新も上値追いは避けたい。上値は、1.3633が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.37や1.37ミドル1.38などの順次サイコロジカル、1.4251や1.4377越えをストップに売り直しとなる。下値は、1.3517が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて1.3445-64,1.3389-15、1.3389、1.3335、1.3250や1.32割れ、1.3123-40、1.3030、1.29割れをストップに順次買い直し。
一方クロス円では、ユーロ円は167.46まで上値を拡大も上値追いは避けたい。上値は168円前後が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて、168円ミドル、169.21越えをストップに順次売り場探し。下値は、166円ミドルや166円前後が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて164.95、164.55-63、164.17、162.80-89、162.09、160.96-08、159.17-46、158.36、157円割れをストップに順次買い場探し。
ポンド円も187.69で下値を維持して196.65まで反発。上値は197円が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて197.55、198.96、199.81をストップに順次売り直しとなる。下値は、195円ミドル、195円前後が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて193.77、193.27、192.73、191.89-07、190.94、189.92、187.44-47、186.02、184.38割れをストップに順次買い直しとなる。
豪ドル円は、下落が86.05まで一時拡大もこれを維持する形。上値は、94.75-00を前に上げ渋りでは利食い優先で、売っても超えるなら止めて95.65-75、97.34、99.18越えをストップに順次売り直しとなる。下値は93円ミドルや93円前後が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて92.02-32、91.65、91円、90.56-64、89.57-65、88.30割れをストップに順次買い直しとなる。
NZD円は、79.82まで一時下値を拡大もこれを維持して87.73まで反発も、更なる展開とならず、上値は、87.92-25が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて88.85、89.28-55、89.71越えをストップに売り直しとなる。下値は87円や86円ミドルが維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて85.85、85.19-45、84.61、83.89-17、83.25、82.22割れをストップに買い直しとなる。