今日の裏読み、表読み(2025/05/12)

週初は、10-11日に、ジュネーブで行われた米中閣僚級の貿易協議において、双方とも「著しい進展があった」と発表。また、プーチン大統領が提案したトルコでの和平交渉について、ゼレンスキー・ウクライナ大統領が「15日にトルコで待つ」と応じる姿勢を見せたことで、リスクオンのスタートとなっている。ただ、米中閣僚級の貿易協議の詳細はまだはっきりとしておらず、12日に詳細が発表される見込み。ロシアとウクライナの和平交渉も実現は不透明であり、追いかけるのは避けておきたい。
 今週は、米国の物価指数や小売売上高が焦点。特にトランプ政権の追加関税に懸念が高まる中、3月の駆け込み需要からの反動が、どういった結果で見えるか大きな注目となる。
 本日の経済指標としては、日本の3月国際収支と4月景気ウオッチャー調査、メキシコ4月鉱工業生産などが発表されるが、主だった米経済指標の発表のなく、経済指標による影響は少ないとみるが、日本の指標が弱い結果となるなら、円の上値を押さえそうだ。
 また今週は中銀の会議やイベントも多く、要人発言も注視しておきたいが、本日は英中銀の要人の発言が続く。特に先週の議事録では、2人が金利据え置き、5人が0.25%利下げ、2人は0.50%利下げを主張しており、意見が大きく分かれている。次の利下げの見通しに関して、どういった発言が出るか注意しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、139.89まで下値を拡大もこれを維持する形。上値は、既に146.27が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて147.15、148.27、149.15-24のギャップ越えをストップに順次売り場探し。下値は144.83を前に下げ渋りでは、売りは利食いで買い下がっても、割れるなら止めて、144.44、143.44、142.36、141.97を割れるなら止めて、141.49、141円、140.50、139.89割れをストップに買い下がりとなる。 
 ユーロドルは、1.1573まで上昇を強める形も、更なる展開とならず、上値は、1.1293や1.1320-36が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.1365-85、1.1425-40、1.1500、1.1547-75、1.1640、1.1876、1.2042越えをストップに売場探し。下値は、1.1181-97を前に下げ渋りでは売りは利食い優先、買っても割れるなら止めて1.1154-58、1.1091、1.0923、1.0889割れをストップに順次買い場探し。
 ポンドドルは、1.3443まで直近高値を更新するも、更なる展開とならず、上値は、1.3323-56が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.3377-87、1.3402-45、1.35や1.3550越えをストップに売り直しとなる。下値は、1.3212が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて1.3123-64、1.3030、1.2985、1.2892、1.2830、1.2744や1.2708、1.2672、1.2560-83、1.2477割れをストップに順次買い直し。
 一方クロス円では、ユーロ円は164.64まで再反発も更なる展開とならず、上値は、164.02が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて164.64、164.90-165.10、166.69越えをストップに順次売り場探し。下値は、163.16が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて162.38、161.59、160.96-14、159.17-46、158.36、157円、155.59、154.41割れをストップに順次買い場探し。
 ポンド円も187.69で下値を維持して195.98まで反発も更なる展開とならず、上値は193.94が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて195.77-98、196.32、197.55、198.96、199.81をストップに順次売り直しとなる。下値は193円前後が維持されると売りは利食い、買っても割れるならやめて192円ミドル、191円ミドル、190.94、189.92、187.44-47、186.02、184.38割れをストップに順次買い直しとなる。
 豪ドル円は、下落が86.05まで一時拡大もこれを維持する形。上値は、93.44-57が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて95.75、97.34、99.18越えをストップに順次売り直しとなる。下値は92円ミドルの維持では売りは利食いで、買っても92.12を割れるなら止めて91円ミドル、91円、90.56-64、89.57-65、88.30、86.05、85.50や85.00、84.60割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、79.82まで一時下値を拡大も維持する形。上値は、86.18-45が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて86.87、87.18-48、87.97-25越えをストップに売り直しとなる。下値は85.27-44を前に、下げ渋りでは売りは利食いで、買っても割れるなら止めて83.89-17、83.25、82.22、79.82、79.41-46、79.00、78.56割れをストップに買い直しとなる。