今日の裏読み、表読み(2024/1/18)

昨晩は、ドルが揉み合いの中、円の軟調が目立つ展開となった。来週の日銀金融政策を控えて、再び投機筋の円売りが強まっている形が想定されるが、週末を前に、利食いも出易いことは、留意しておきたい。
 経済指標としては、日本の11月機械受注、11月鉱工業生産・確報値と設備稼働率、英12月英王立公認不動産鑑定士協会・住宅価格指数、豪12月雇用統計、ユーロ圏11月経常収支と建設支出、12月14日開催分のECB理事会・議事録、米国では、12月住宅着工件数・建設許可件数、週間新規失業保険申請件数、1月フィラデルフィア連銀業況指数などが発表される。
 注目としては、豪12月雇用統計は強弱次第、ECB理事会の議事録に関しては、昨晩ラガルドECB総裁が、夏までに利下げする可能性を示唆しており、ハト派的な内容は織り込みの範囲で、強気の方がサプライズとんる。また米国では、週間新規失業保険申請件数や1月フィラデルフィア連銀業況指数が焦点となるが、例年冬場は寒波の影響もあって、弱い数字が続くことは、注目しておきたい
 要人発言としては、ボスティック・アトランタ連銀総裁やラガルドECB総裁が焦点となるも、既にラガルドECB総裁は昨晩発言しており、影響は限られそうだが、ボスティック・アトランタ連銀総裁は、早期の利下げ思惑を覆す可能性が高いことは、留意しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、148.53まで反発も、上値追いは避けたい。上値は148.53-84をストップに売り場を探し。超えても149.67-75、150.00や150.78越えをストップに売り直しを検討したい。ただ、こういった売りの場合は、下げが甘ければ買い戻しながらの対応が安全そうだ。一方下値は、147.56-59を前に下げ渋りでは利食い優先で、買っても割れるなら止めて、147.00-10ゾーン、146.28、145.58、144.36、143.65や143.42をストップとして、押し目では買い場探しとなるが、こういった下落では、反発があれば、しっかりと利食いながらの対応となる。 
 ユーロドルは、1.1139で上値を抑えられて、調整が1.0845まで拡大。ただ、揉み合い気味の展開が続いているおり、追いかけて売るのは避けたい。下値は1.0845が維持されると買っても、割れるなら止めて、再度1.0767-73割れをストップに買い直し。上値は、1.0900-10や1.09ミドルが押さえると利食いや売り狙い。このストップは1.0996-98越え。超えても1.1000-50での売り狙いで、1.1085越えをストップ、更に超えても1.1139や1.1150越えをストップに売り直しとなる。
 ポンドドルも1.2828で反発が限定されて、下落が1.2597まで拡大も、現状はこれが下値を守る形。下値は1.5297を前に押し目買い、割れるなら止めて、1.2500割れをストップに再度買い直し。上値は、1.2697-20が押さえると利食いで、また売りは、1.2740-70と売り上がって、ストップは1.2786越え。超えても1.2828、1.2885や1.2996越えをストップに売り直しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、 161.30まで上値を拡大。ただ、上値追いは厳しく、161.30が押さえると売り狙い。超えても161.77-162.25越えをストップに売り直しとなる。下値は、160.33-55ゾーンが維持されると利食いで、買っても割れるなら止めて、再度159.92-98ゾーンをストップ、更に159.24-32、158.54、157.73、157.20、156.64などを順次ストップに、買い下がってみる形となるが、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。 
 ポンド円も、188.13まで上値を拡大。ただ、こちらも上値追いは避けたい。上値は188.13が押さえると売り狙い。超えても188.67をストップに売場探し。下値は、186.86-187.04ゾーンの維持では利食いや買い狙い。割れるなら止めても、185.81-88、184.95。184.38、182.75割れをストップの順次買い直しを検討したい。
 豪ドル円は、反発が97.80まで拡大も、上値が抑えられる形。上値は、97.46や97.80-98.11ゾーンを前に上げ渋りでは利食いや売り狙い。超えても98.55-59をストップに順次売り場探し。下値は、96.59を前に、下げ渋りでは利食いや買い狙い。割れるなら止めて、再度96.15割れをストップ。更に割れても95.85、95.48、94.57-73、93.73割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、下値を88.64で維持して90.99まで上値を再拡大も、上値が押さえられる形。上値は90.82-99を前に上げ渋りでは利食いや売り狙い。超えても91.08や91.52をストップに順次売り場探し。下値は、90.15-18を前に、下げ渋りでは利食い、買いは89.90割れをストップ、割れるなら止めて、ストップを89.69、89.00、88.47-64、87.68-85ゾーン割れをストップに順次買い直しとなる。