今日の裏読み、表読み(2024/03/11)

今週は、またぞろ米物価指数が大きな焦点。特に今年FRBは利下げ間違いなしの雰囲気だが、ただ、物価の状況次第で、6月以降の利下げに思惑が後退するリスクが残っていることは、留意しておきたい。
 経済指標としては、日本の10-12月期四半期GDP・2次速報値、トルコ1月失業率、スイス2月SECO消費者信頼感指数、米国では、NY連銀のインフレ期待や2月雇用傾向指数などが発表される。
 大きな指標はないが、日本のGDPは強い結果が想定されているが、反応は見えないだろう。NY連銀のインフレ期待は、強い結果が見えた場合、今週の米CPIの発表を睨んで、ドルを支えそう。一方2月雇用傾向指数は、弱い結果が見えた場合、先週末の米雇用統計の結果を裏付けそうだ。
 その他、今週も米国債の入札が予定されている。入札週は、米長期金利が上昇し易いことは、留意しておきたい。また、今週から米加・夏時間に移行する。経済指標の発表が1時間は早まること、NYクローズが午前6時となることは注意して対応したい。

 戦略としては、ドル円は、150.89まで反発後のじり高から、146.49まで調整を強めている。押し目では買いが入り易いが、ただ、戻りではやれやれの売りが出易くなりそうだ。下値は146.49をストップに、押し目買い。割れても145.90割れをストップに買い直しとなる。上値は、147.48-53が押さえると弱く、買いは利食いや売り狙い。超えるなら止めても、148.05-30をストップに売り直し、更に149.10-35、150.23-57、150.85-89をストップに売り狙い。
 ユーロドルは、1.1139で上値を抑えられて、調整が1.0695まで広げる形もこれが維持して1.0981まで再反発。ただ、上値追いは厳しく、上値は1.0981が押さえると買いは利食いで、売りは1.0996-98をストップに検討される。超えても1.1085、1.1139や1.1150越えを順次ストップに売り直しとなる。下値は、1.0914を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買い下がっても、1.0868を割れるなら止めて、1.0840をストップ、更には1.0790-97割れ、1.0762や1.0732割れをストップに順次慎重に買い場探しとなる。 
 ポンドドルは、下値を1.2518で維持して、1.2895まで反発。上値は、1.2895が押さえると買いは利食いや売り狙い。超えても1.2996越えをストップに売り直しとなる。下値は、1.28前後が維持されると売りは利食いで、買いは1.2785割れをストップ、割れても1.2720-40から買い下がって、1.2672-90をストップ、割れるなら止めて1.2579-97、1.2518-36、1.2445、1.2187、1.2070や1.2037割れをストップに順次買い場探しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、 上値を163.72で抑えられて、下落が160.56まで拡大。下値は160.56-62が維持されるか注目となるが、買っても割れるなら止めて、160.38をストップ、更には160.00前後から159円ミドル方向と買い下がって、ストップは158.90割れとなる。上値は、162.18が押さえると買いは利食いや売り狙い。超えても162円ミドルから163円まで売り上がって、ストップは163.52や163.72越え。超えても164.30をストッに売場探し。
 ポンド円は、上値を191.33で抑えられて、下落が188.24まで拡大。下値は188.24-39が維持されると売りは利食いや買いも、割れるなら止めて、187.86-90、186.85割れをストップに買い直し。上値は、189.73が押さえると買いは利食いや売り狙い。超えても190円前後から売り上がって、190.70越えをストップ、更には191.20-33、191.50や192円越えをストップに売場探し。
 豪ドル円は、上値を99.06で抑えられて、97.28まで下落も突っ込み売りは避けたい。下値は、97.07-28が維持されるか注目だが、買っても割れるなら止めて、96.40-80ゾーンで買い下がって、ストップは96.20割れ。割れても95.48-50、94.57-73、93.73割れをストップに順次買い直しとなる。上値は、98.16-22が押さえると買いは利食いで、売りは98.56-63をストップに売り狙い。超えても99.06、99.50や100円越えをストップ、更には101.36や102.83をストップに順次利食いや売り場を探す形。
 NZD円は、下値を88.64で維持して93.46でまで上値を拡大も更なる展開とならず、上値は、91.83が押さえると買いは利食い優先。超えても92.95-15をストップに売り狙い。更には93.36、94.03をストップに売り直しとなる。下値は、90円ミドルを前に下げ渋りでは、売りは利食い、買いは90円まで買い下がって、このストップは89.77割れとなる。